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黒猫邸の晩餐会 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2016/11/15 |
JAN | 9784062935180 |
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黒猫邸の晩餐会
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黒猫邸の晩餐会
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商品レビュー
3.4
11件のお客様レビュー
2022/10/27 奨学金で研究者になった律。ある日奨学金の会長から晩ごはんに来ないかとの誘いを受け、自宅に行くと昭和のような雰囲気がある長屋へ通される。会長は21歳の頃に記憶が巻き戻されていた。
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【収録作品】黒猫の魔法料理/黒猫邸のクリスマス/黒猫と花見/黒猫、海を渡る 律は返還不要の奨学金を受けて大学院まで進み、就職。その奨学金をくれた相手に夕食に招待される。そこにいたのは、20代の「竜弥」と名乗る男性で、律に奨学金をくれた財団の理事である老女・文絵の夫だという。そして、文絵は自分も20代で、二人は新婚だと思いこんでいた。 謎解きが好きな夫に話してくれと、文絵に促されて、律は中学時代、いじめに仕返しした話と、親友の不思議な行動について話す。 しばらくして再び招かれ、もう一人の客の話を聞く。彼の恩人がある画家の画集を息子から贈られた。一緒に見た夫は嫌ったが、自分は気に入って飽かず眺めていた。しかし、展覧会に行ったことで一転嫌いになったという。 それぞれの謎にはもう答えが出ていて、それを竜弥が当てるという趣向なのだが、その先に謎がある。 なぜ文絵は二人を招いたのか。彼らの話を竜弥に聞かせることで、何を伝えたかったのか。 主人公の律のキャラがいい。いじめに対するスタンスや仕返しの仕方、そして両親に対する考え方も実に合理的。もうちょっと律の話を読みたいものだ。
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表紙から、内容がファンタジーかあやかしかと思ってしまうが、ミステリーの要素がたっぷりで、ほっこりするあたたかさを持ったいい話だった。 奨学金を出してもらったおかげで、無事大学院を出て、就職することのできた小窪律と、同じく高校までの資金を出してもらったチンピラ風の今村が、奨学金を出...
表紙から、内容がファンタジーかあやかしかと思ってしまうが、ミステリーの要素がたっぷりで、ほっこりするあたたかさを持ったいい話だった。 奨学金を出してもらったおかげで、無事大学院を出て、就職することのできた小窪律と、同じく高校までの資金を出してもらったチンピラ風の今村が、奨学金を出してくれた鎌倉の老婦人楢村文絵に自宅まで招かれるが、文絵には20歳台の夫がいて、なんだか奇妙な感じ。奨学金の審査の面接のときに話した、自分と友人のとんでもない中学、高校時代のエピソードを謎として、夫(!?)の竜弥にもう一度話したところ、たちまちに謎を解いてしまう。今村の凄絶な人生の謎仕立ての話も同様に解かれる。どうも、文江は呆けてしまって、21歳の新婚時代に戻ってしまっているようなのだ。いったいこの竜弥というのは何者? なかなかユニークな筋立てで面白いし、最後には、おっと驚くこともあって、この小説は掘り出し物だったよ。
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