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本当に偉いのか あまのじゃく偉人伝 新潮新書688
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2016/10/01 |
JAN | 9784106106880 |
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本当に偉いのか
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商品レビュー
2.5
5件のお客様レビュー
まあまあ これは著者の本のなかでもあまり好きではない――つまり、あまりいいとは思へない本だ。世間が称揚してゐる人物を疑問視して、埋れた人物を掘りおこさうとしてゐる。 しかし書き方がよくないと思ふ。初心者には細かすぎることまで書いてあるし、世界史や日本史など、歴史記述については...
まあまあ これは著者の本のなかでもあまり好きではない――つまり、あまりいいとは思へない本だ。世間が称揚してゐる人物を疑問視して、埋れた人物を掘りおこさうとしてゐる。 しかし書き方がよくないと思ふ。初心者には細かすぎることまで書いてあるし、世界史や日本史など、歴史記述については、もうすこしわかりやすく書いてほしかった。 あと、著者の専門が比較文学だから仕方ないのだが、藝術や歴史関連の偉人に偏ってゐる。ニュートンやアインシュタインなど、科学史方面からネタをひっぱってきてもよかっただらう。
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普通に本を書いても売れない出版不況が来ています。 では、売るために何をすべきか? それは、いい意味でも悪い意味でも、注目されることです。 良い本を書けば注目されるのではなく、注目された本がよい本になるのです。 その手段の1つとして、炎上商法は有効です。 ただし、それなり...
普通に本を書いても売れない出版不況が来ています。 では、売るために何をすべきか? それは、いい意味でも悪い意味でも、注目されることです。 良い本を書けば注目されるのではなく、注目された本がよい本になるのです。 その手段の1つとして、炎上商法は有効です。 ただし、それなりの覚悟とキャラづくりが一致していなければ、一方的にバッシングを浴びるだけの一発屋で終わります。 さて、著者の小谷野敦氏ですが、本人自身が天の邪鬼で世をすねた人物でもあるためか、かなり意地悪で批判的な言動も板についていますし、それなりの知識量もあるため、反論や喧嘩OKという無頼派批評家としての立場を獲得しています。 「本当に偉いのか」というタイトルも当然、偉人を批評できるほどあんたが偉いのか?という反応が返ってきますが、内容はどれもさほど断定的な評価はしていません。 おそらくその理由は、偉人とはその道で残した業績のみで評価されるべきなのか、それともその人生そのものが品行方正で女や金や名誉に恬淡としていることまでも要求されるのかという評価の前提がはっきりしていない点にあるような気がします。 となれば、著者の好き嫌いという個人的な嗜好がメインで判断されてしまい、実際、ほんの些細なエピソードで断罪される偉人たちを見るとその評価自体の客観性にも疑問符をつけてしまいます。 とはいいながら、おそらく読者はそれほど厳密な評価論を期待しているわけでもなく、気軽に斜め読みできる本でもあります。 追記ですが、オギノ式で有名な「荻野久作」の項で、さらっと自身の誤読の告白をしていますが(P181)、その理由が筆者の表現不足に苛立ったせいと責任転嫁をしていますが、彼もまったく潔くありませんね。
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歴史上の偉人が本当に偉いかどうか作者が斬っていくスタイル。上げ底された偉人や誤解の多い偉人、本当に偉い偉人など収録されている人物は多い。 自分的には「偉い」の定義が提示されていないようなので納得できる人物評もあるが、坂本龍馬のように大河ドラマの話から入りフットワークが軽いだけで偉...
歴史上の偉人が本当に偉いかどうか作者が斬っていくスタイル。上げ底された偉人や誤解の多い偉人、本当に偉い偉人など収録されている人物は多い。 自分的には「偉い」の定義が提示されていないようなので納得できる人物評もあるが、坂本龍馬のように大河ドラマの話から入りフットワークが軽いだけで偉くないと断じるのには疑問が残った。 また中島敦は原典が元ネタで他のオリジナルも面白くないとのこと。古典に自分の感性を載せたのだからアレンジャーは偉人になれないということのようだが死後80年くらいたっても読み継がれているのだから十分凄いとは思う。
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