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新訳 明日の田園都市
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新訳 明日の田園都市

エベネザー・ハワード(著者), 山形浩生(訳者)

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新訳 明日の田園都市

定価 ¥2,640

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 鹿島出版会
発売年月日 2016/10/01
JAN 9784306073296

新訳 明日の田園都市

¥1,980

商品レビュー

3.2

7件のお客様レビュー

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2022/01/15

田園都市計画?知ってるよ…というのは勘違いだった。オリジナルを読み返すのは重要。この本の大部分は経済関連で占められており、この部分が本筋ということになる。道路が放射線状に云々というのは重要点ではなかった。この本の趣旨は都市と田舎の融合と人口の分散にあるようだが、現在存在する田園都...

田園都市計画?知ってるよ…というのは勘違いだった。オリジナルを読み返すのは重要。この本の大部分は経済関連で占められており、この部分が本筋ということになる。道路が放射線状に云々というのは重要点ではなかった。この本の趣旨は都市と田舎の融合と人口の分散にあるようだが、現在存在する田園都市では問題は解決できていない。最大の問題は田園都市において住人を引き付ける磁石となる雇用を用意できず、運営資金の多くを古いタイプの都市に依存していることだと考える。著者の見通しは甘すぎたが、その構想についてはまだ学ぶことが多い。

Posted by ブクログ

2021/11/06

田園都市の理念的な説明よりも具体的な歳入・歳出の話が多く、難解ではある。都市の過密問題と地方の過疎問題の解決策の一つとして、今も変わらず有効な考え方を示していると思われる。職住近接などは現実のニュータウンでは再現されておらず、引き続き向き合うべき課題であると感じる。

Posted by ブクログ

2021/10/16

田園都市の実現性について説明した本。当時の問題としてロンドンに人口が集中し、社会的な様々な問題を抱えており、これを解消するための社会実験としての田園都市。第3章あたりで、都心部で低賃金で働く労働者が、高家賃を支払っているのであれば、経済的にはデメリットしかない(ロンドンに住む約1...

田園都市の実現性について説明した本。当時の問題としてロンドンに人口が集中し、社会的な様々な問題を抱えており、これを解消するための社会実験としての田園都市。第3章あたりで、都心部で低賃金で働く労働者が、高家賃を支払っているのであれば、経済的にはデメリットしかない(ロンドンに住む約15万人の衣服製造業雇用者)とか。ロンドンと田園都市で想定される社会生活を比較しながら、収入と支出について検討している。田園都市を一つの生活圏として考えているので、外部からの影響によって田園都市の雇用が消失するといったことはない前提。 # 田園都市の運営の仕組み 1. 6000エーカーの土地を1エーカーあたり400ポンドで購入すると、24万ポンド必要(この前提がまず重要)。 2. まず土地を担保にして債権を発行(金利は4%)。土地は債権の購入者の担保であり、債権の購入者=土地の所有者となる。 3. 土地は田園都市の人々のための信託財産。財産の管理は信託管理人が行う。 4. 信託管理人は、地代を受け取り、元本返済積立金、債権の金利を支払い、残金を中央評議会に渡す。 5. 中央評議会は、公共施設の建設や維持管理をする。 第2〜5章は、歳入と歳出について(田園都市が運営可能な一つの組織であることを示す、この本において最も重要なパート)。 1. 歳入:全部地代から来ている(64000ポンド)。
 農用地からの税・地代 9750ポンド(詳細は第二章) 住宅用地からの税・地代 33000ポンド(詳細は第三章) 市街地からの税・地代 21250ポンド(詳細は第三章) 2. 歳出合計(64000ポンド) 地主地代(24万ポンド)の利息4% 9600ポンド 元金返済用積立金(30年) 4400ポンド その他各種の使徒 50000ポンド 5万ポンドで自治体のニーズが満たせるかを4,5章で検討。公共サービス(教育、警察、消防、土木建築物など)運営費用など。 第六章では、自治体のあり方について。 # 三つの磁石(人を引き寄せる力=磁石と呼んでいる) 人という生物の生き様を考えると町だけでもダメであるし、田舎だけでもだめ。人が町に集まってくるのはなぜなのか? * 町:高賃金+社会的機会+娯楽+明るい街路。長時間労働+高家賃+物価高+群衆の中の孤独+大気汚染や汚水などの不衛生+スラム。など。当時のロンドンは相当酷かったようだ。 * 田舎:自然の美しさ+綺麗な空気と水。長時間労働+低賃金+仕事なし+娯楽なし+排水皆無+遺棄された土地+人付き合いなし+協働なし+公共心なし。など。労働者として大都市に人が移動し、農村は高齢化していた。 * 町+田舎:自然の美しさ+綺麗な空気と水+社会的機会+低家賃+高賃金+良い排水+スラムなし+自由、協力。など。 # 田園都市の外観構成 1. 総面積24平方km。人口3.2k人。都市部に30k人、農村部2k人。労働人口は20k人。 2. 都市部4平方km。都市部は中心に配置。このうち市街地と言われる部分は2平方km。 3. 農地20平方km。農地は都市部の周辺に配置。 4. 都市部から農地に幅員40mの道路を6本。 5. 都市部中心に庭園。庭園周辺に公共建築物。 6. 公共建築物周辺に中央公園。 7. 中央公園の周り、アーケード(商店街や出店)。 8. アーケードの周りに住宅。住宅の最低敷地面積は6mx30m。30k人。 9. 住宅の周りにグランドアベニュー。幅員140m。全長5kmのグリーンベルト。 10. グリーンベルトの外に工場。煙害は町に影響しないように。 11. 工場の周りに物資を輸送するための鉄道。 12. 工場の周りに農場。2k人。

Posted by ブクログ

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