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シャドウ・ストーカー(上) 文春文庫
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シャドウ・ストーカー(上) 文春文庫

ジェフリー・ディーヴァー(著者), 池田真紀子(訳者)

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シャドウ・ストーカー(上) 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2016/11/10
JAN 9784167907402

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シャドウ・ストーカー(上)

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商品レビュー

3.4

9件のお客様レビュー

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2022/06/30

ダンスの友人のカントリー歌手のコンサートに出向く。ストーカーの存在により不気味な背景を維持しつつ、連続殺人が発生する展開。ライムと異なり、物証から迫るのではなく緻密に事実から推測するのがライムシリーズと差別化がなされていて面白い。かなり複雑な人間関係な印象。

Posted by ブクログ

2022/05/20

 リンカーン・ライム・シリーズはニューヨーク。一方、このキャサリン・ダンス・シリーズはカリフォルニア。遠く離れた2つのシリーズなのに、それぞれのシリーズにそれぞれのシリーズ主人公がゲスト出演してくれる。このサービス精神がディーヴァーという作家の真骨頂だろう。本作でも、おそらく作家...

 リンカーン・ライム・シリーズはニューヨーク。一方、このキャサリン・ダンス・シリーズはカリフォルニア。遠く離れた2つのシリーズなのに、それぞれのシリーズにそれぞれのシリーズ主人公がゲスト出演してくれる。このサービス精神がディーヴァーという作家の真骨頂だろう。本作でも、おそらく作家持ち前のサービス精神は、様々な意味で発揮されている。  今回は、若き女性カントリー・シンガーとそのファンのEメールのやり取りで幕を開ける。ファンと言っても度を超えればストーカーとなる。そのラインはおそらく場合により様々だが、無論ディーヴァー作品では、その場合は半端ではないデシベルだと思って頂いて構わない。  コンサートクルーの一人に最初の被害者が出る事件を機に捜査陣形が組まれ、そこに我らがキャサリン・ダンスが登場する。ダンスは人間嘘発見器。人間の行動や動きや表情や声音のパターンから真実を見抜くキネシクスという特殊技術を持つ捜査官。  コンサートを前にした人気シンガーと、ストーカーの対決構図は次々と起こる新事態により歪められ混乱し、善悪関係も不明確極まりない状況となってゆくのだが、それかディーヴァーらしいと言えばらしいのだ。  ライムとアメリアか応援に訪れ力を貸す一幕、二転三転の展開や入れ子構造による事件の重層化構造などなど、いつもながらのサービス精神にも溢れた作品であるが、何よりも本書の特徴は、ゲスト・ヒロインたるケイリーのカントリー音楽であろう。  彼女の作る歌は事件のキーワードにもなるが、それ以外にも多くの曲が、小説とは別に音楽の作詞活動にも熱心だというディーヴァーによって創作巻され、巻末には何とそれらの歌詞集が掲載されている。また、それらの曲は、実際にカントリー・ミュージシャンにより作曲・演奏・録音され、アルバムとして販売されるばかりか、ネットで視聴することもできる。  早速、YouTubeで検索視聴したが、なかなか良い曲ばかりで好感が持てる音楽集であることに驚かされる。ぼく自身、カントリー・ミュージックに詳しいとは言えないまでも、現役でアマチュア・バンド活動をしているので、作中の音楽や楽器に関わるシーンが多くディーヴァーの趣向が熱く込められている本作は、ミステリー外の作家の素顔という部分で格別だ。  ★リンク先はこちら→    https://youtu.be/Qv5IpYeEl20  創作上の歌手ケイリーを想ってまた曲集を聴くつもりだが、読後までこんなに楽しめるなんて何と予想外の作品なのだろう!

Posted by ブクログ

2020/06/03

特に長編ミステリーの場合、プロットに難があってもそこまでのストーリーの面白さやその後の展開の期待感の大小が私の完読の試金石となっている。私の好きな作家であるジェフリー・ディーヴァーであれば尚更完読へのハードルは低くなる・・はずだった。 映画館で張り込みをしていた刑事が犯人にまかれ...

特に長編ミステリーの場合、プロットに難があってもそこまでのストーリーの面白さやその後の展開の期待感の大小が私の完読の試金石となっている。私の好きな作家であるジェフリー・ディーヴァーであれば尚更完読へのハードルは低くなる・・はずだった。 映画館で張り込みをしていた刑事が犯人にまかれ、車中の拳銃まで奪われる(上巻22章)やケリーの姉と娘を空港に迎えに行く人間が別人だとか(同23章)立て続けに「なぜ可能?」という疑問が気になりだすともういけません。その前にも、重要な情報を報告するケリーが音も立てずにダンスの背後に迫ったりと意味の分からない描写(同21章)もあったりで、私にとって、ディーヴァー14作品目で初の途中棄権となってしまいました。実は、キャサリン・ダンス・シリーズの前2作を読まずにこの作品を選んでしまったのも原因の1つかもしれません。もちろん、読者を混乱させるためだけの(ありえそうもない)作為を多用するのは本作で初めてではありませんが、それは作為の主体である犯人が超一流の犯罪者だから説得力が担保されるのであって、犯人が(単なる)ストーカーなのにという私の先入観も完読を邪魔をしたのかもしれません。

Posted by ブクログ

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