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ターミナルタウン 文春文庫
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ターミナルタウン 文春文庫

三崎亜記(著者)

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ターミナルタウン 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2016/10/07
JAN 9784167907112

ターミナルタウン

¥220

商品レビュー

4.2

15件のお客様レビュー

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2023/09/09

三崎作品の中でも最大級のボリュームがある長編ですが、それにもかかわらず最後まで緻密に設計された非常に完成度の高い作品です。 隧道および隧道士と影無き者が今回の三崎ワールドで産み出された非現実要素であり、また旧都や歩行技師が登場することで他の作品とも緩やかに繋がっている。 地方都市...

三崎作品の中でも最大級のボリュームがある長編ですが、それにもかかわらず最後まで緻密に設計された非常に完成度の高い作品です。 隧道および隧道士と影無き者が今回の三崎ワールドで産み出された非現実要素であり、また旧都や歩行技師が登場することで他の作品とも緩やかに繋がっている。 地方都市再生という現実的な課題を取り込むことで物語の非現実性とのズレを巧みに融合させて、違和感なく読者が物語世界に入ることができる。 個人的には三崎作品の中でもベストな一冊だと思います。

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2022/01/18

ま る か わ ( °-° ) って感じです(笑) 読めば分かります。 面白かったのは、「ぞうさん滑り台」「隧道」みたいな世界観です。 鉄道の名前とか、自治体の名前とか、ややこしいのでそこは読みにくかったですが、日常とファンタジー的なものが混じってる。 そんなところが好きでし...

ま る か わ ( °-° ) って感じです(笑) 読めば分かります。 面白かったのは、「ぞうさん滑り台」「隧道」みたいな世界観です。 鉄道の名前とか、自治体の名前とか、ややこしいのでそこは読みにくかったですが、日常とファンタジー的なものが混じってる。 そんなところが好きでした、

Posted by ブクログ

2021/07/01

かつて鉄道によって栄えた「静原街」 乗り換え路線の廃止、高速列車が通過する事になり、町は衰退の一途を辿っていった。三崎流町おこし小説。 三崎亜記さんの他作品に出てくる「都」や本物の象が引退後の職として遊具となる「象さんのすべり台」、人が消える「消失」の現象(今作では列車ごと消え...

かつて鉄道によって栄えた「静原街」 乗り換え路線の廃止、高速列車が通過する事になり、町は衰退の一途を辿っていった。三崎流町おこし小説。 三崎亜記さんの他作品に出てくる「都」や本物の象が引退後の職として遊具となる「象さんのすべり台」、人が消える「消失」の現象(今作では列車ごと消える)、有り得なさそうな職業などが登場します。 現実の中には微妙に現実とは違う「ありそうでないモノ」を散りばめてくるので毎回ネタの濃さ、複雑さにむせ返ってます(褒め言葉) 衰退した町の復興という題材ではあるものの、物語に配置された要素 「処置」として影を失った男や、無いのに有るとされているタワー、トンネルとは違う「種」から育てて作り上げる隧道と呼ばれる設備、それを育て上げる職人達など、今回も濃いめです。 影なき者、新参者、町長、町長と対立する隧道師、類稀なる才能を持ちながら町のために暗躍する若者、そして全てを見つめてきた駅長… 各章、登場人物一人に焦点を当てて進み、町の過去、謎、現在と未来について少しずつ全体像(鉄道風にいうと路線図)が見えていく構成でした。 「列車」や「駅」はモチーフとして人々が交差する要素が強くなりますが、交差する中で心の支え(終着)となるような町の姿になっていく過程が描かれているように感じました。

Posted by ブクログ

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