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夢も定かに 中公文庫
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夢も定かに 中公文庫

澤田瞳子(著者)

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夢も定かに 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2016/10/21
JAN 9784122062986

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商品レビュー

3.8

22件のお客様レビュー

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2024/07/27

平城京の後宮で働く女の子3人のお話。 名前に馴染みがないので馴れるまではちょっと大変だったけど、話はとにかく読みやすかった。 3人にそれぞれモデルがあるから、読了後、思わずwiki読み漁ってしまったわwww

Posted by ブクログ

2022/03/20

平安初期の後宮に仕える女官たち。 平安中期の、道長の時代辺りに材をとった小説はたくさんあるが、奈良時代を舞台にするものは初めて読む。 へえ、こんなもの食べてたんだ。 油飯って、割とおいしそう。 年老いた女官は光永寺という寺で隠居したのか。 女官の官舎に舎監がいるなんて、何か学校...

平安初期の後宮に仕える女官たち。 平安中期の、道長の時代辺りに材をとった小説はたくさんあるが、奈良時代を舞台にするものは初めて読む。 へえ、こんなもの食べてたんだ。 油飯って、割とおいしそう。 年老いた女官は光永寺という寺で隠居したのか。 女官の官舎に舎監がいるなんて、何か学校の女子寮みたいだなあ。 地方豪族の娘たちである采女たちと、都の豪族の娘たる氏女の対立なんて、いかにもありそうな…。 描かれる生活のディテールがやはり興味深い。 藤原家系譜でしか見たことのない藤原麻呂や房前。 ただの名前が、人に見えた瞬間を味わった。 本当は見目麗しい妹が采女になるはずだったのに、妊娠により「繰り上げ当選」されてしまった十九歳の若子。 官舎で笠女、春世という二人の采女と同室になる。 笠女は、能筆で、男性と張り合える知性の持ち主。 一方春世は美貌に恵まれ、大勢の男性と浮名を流している。 若子は新参で彼女たちと比べても「何もない」。 けれど、実直な勤務ぶりと持ち前の人情の厚さで、さまざまな困難を切り抜ける。 やがて、権力者である藤原房前を恋人にし、さらに彼を利用するしたたかささえ身に着けていく。 春世という人物が面白かった。 いわゆる「女の武器」を使って世渡りする女性だ。 自分の魅力に自覚的で、どう価値を最大化するかを知っている。 そのため、彼女に言い寄る男は引きも切らず、女たちは彼女を「浮かれ女」扱いし、毛嫌いする。 こんな人が身近にいたら、私も偏見を持って対するのかもしれない。 でも、この作品を読んでいると、この人のことが嫌いになれないのだ。 しかし、大貴族である藤原麻呂に生んだ息子を取り上げられ、権門に育つ幼い息子自身にも切り捨てられる。 彼女の孤独さ、悲しみにもクローズアップしているからか? この本、本当に読むのが楽しかったのだが、最後に僭越ながら苦言を。 帝の子を宿した志斐弖を、長屋王からも藤原家からも守っていかに宮中から逃がすか。 物語は緊迫し、若子は恋人の房前さえも手玉に取ることとなる。 これから、若子はどんな女性になっていくのかが楽しみになってきたところで、物語が終わってしまうのだ。 この終わり方、どこかで見たようなー。 あっ、同じ澤田さんの『泣くな道真』か!

Posted by ブクログ

2022/03/15

世は聖武天皇の御代。若子、笠女、春世の3人のワーキングガールが、それぞれの思いをもって後宮に身を寄せ、組織の中で居場所を見つけ、自分なりの生き方を見つけ ようとする。  昨年直木賞を受賞した澤田瞳子さんの昔の作品。珍しく軽い現代的な表現であっという間に読める。

Posted by ブクログ

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