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山釣り 山本素石傑作集 ヤマケイ文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 山と渓谷社 |
| 発売年月日 | 2016/10/01 |
| JAN | 9784635048200 |

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山釣り 山本素石傑作集
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
自然と人間の関わりを深く掘り下げた紀行随筆集は、著者が山野秋邨先生との貴重な旅を通じて得た洞察や体験を描き出しています。山にまつわる怪異や伝説、さらには過疎化や廃村の現状を鋭く捉えた内容は、単なる釣りの話にとどまらず、深い社会的なメッセージを含んでいます。特に最終章では、都市と里山の乖離を喝破し、失われた日本の原風景を悼む詩的な表現が印象的です。著者の個人的な葛藤や家庭との関係も浮かび上がり、その独特の視点が作品に深みを与えています。釣りの話は少なめですが、自然や人々の物語が織りなす豊かな世界に引き込まれることでしょう。心に響く名文が詰まったこの作品は、ただのエッセイを超えた文学的な体験を提供します。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
著者にとって山野秋邨先生との旅は本当にかけがえのないものだったんだな、ということがよく分かり、またその秋邨先生の生き方そのものがとても魅力的に描かれる"I 山中漂白"、黒本の「山怪」シリーズを引き合いに出すまでもなく、古来、山に付き物の怪異について、著者の得意...
著者にとって山野秋邨先生との旅は本当にかけがえのないものだったんだな、ということがよく分かり、またその秋邨先生の生き方そのものがとても魅力的に描かれる"I 山中漂白"、黒本の「山怪」シリーズを引き合いに出すまでもなく、古来、山に付き物の怪異について、著者の得意とするツチノコを絡めて綴られた"II 異界草子"、そして猥談をギミックに描かれる山の夜を入口に、"みちのくの佳人"まで旅情たっぷりで滑らかに連なっていく"III 辺境異聞"。 ここまででも既に名作揃いと言って差し支えない珠玉の紀行随筆集だが、真骨頂は最終章の"IV 山人挽歌"にあった。 章の頭に収められた"陸封型"では、なお急速に留まることなく移ろいゆく、都市と里山の乖離(というか都市による里山の遺棄)の現状を、既に当時から正しく喝破し、鋭く糾弾しており、古今東西違えど折しも最近読んだばかりの「雲の上」に著されていたキリアン・ジョルネの感覚とも通じるものが込められていた。 いずれにせよ、散見された軽妙なノリはこれ以降霧消し、雰囲気は一変する。 殊に、"山家獨居の記"は、昭和のうちに死に絶えてしまった日本の原風景を静かに悼む鎮魂の詩であり、紛うことなき名文である。 「現代文明のもたらした価値の倒錯が、この山奥の村人から希望を失わせ、騒音と汚染の巷へいざなったのである。」 「所詮、人間のしあわせは都鄙のいずれにあるのでもない。」 そして"万波の廃墟"で締め括りとなる、傑作集として完璧な構成。 まさしく編集の妙技であり、編者の名前ももっと大きく表に出せばいい。 他方で、山本素石氏にとっての山行は、シンプルでピュアな余暇の娯楽等ではなく、いわば日常から、家庭からの"逃避"なのだ、ということも行間から(あるいは直接的に)読み取れる。 「廃村の夜」の中で、脳性麻痺の娘と老いた母を家に残してきたことが気に掛かり、眠れぬ夜を過ごすくだりが出てくるが、その境遇で家を空けて漂泊を続けること自体が極めてアンバランス、狂的でさえあり、また、社会性という意味合いにおいてはあまりに歪なそのパーソナリティーこそが、彼の文章を文学の域に昇華させている、とも言える。 私事だが、来年50歳になるというタイミングでこの書を手に取ったことは、行く末に立つ地をどこにするかと考える上で、何かの意味を持つのかどうか。
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20170824 民俗学者で釣り好きな人の本と思って読んでいた。本人の職業は何であっても、心にすっと入ってくる文章が書けることが作家なのだと思う。 その意味で良い本と作者に会えたと思いました。 何となく西丸震哉さんを思い出した。
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渓流釣りの話は2割か3割ぐらいで、あとはツチノコ、不思議体験、夜這い、過疎や廃村、自然災害など。 「もっと釣りの話しろよ!」と思って読んでいたが、途中でこっちが折れた。 くさしたような言い方になってしまいましたが、釣りじゃない話もたいへんおもしろいです。初めから「渓流釣りのエッ...
渓流釣りの話は2割か3割ぐらいで、あとはツチノコ、不思議体験、夜這い、過疎や廃村、自然災害など。 「もっと釣りの話しろよ!」と思って読んでいたが、途中でこっちが折れた。 くさしたような言い方になってしまいましたが、釣りじゃない話もたいへんおもしろいです。初めから「渓流釣りのエッセイ」の本ではなく、もっと漠然とした「山の話」の本だと思っていたら、もっと楽しめたと思います。 要はこっちの心構えなので、次に読むときはそんな気持ちで臨みたいものです。
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