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ツタよ、ツタ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 実業之日本社 |
発売年月日 | 2016/10/14 |
JAN | 9784408536941 |
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ツタよ、ツタ
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商品レビュー
3.2
11件のお客様レビュー
正直、大島さんの文章力が無かったら読み終えられなかったとおもう、なんでこの人を題材にしたんだろう。読み進めても読み進めても、顔の浮かばない人だなと思った
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※このレビューにはネタバレを含みます
「久路千紗子」として「ツタ」が書いた琉球の話をめぐる騒動は、沖縄への差別と女性に対する差別の二重構造だったのだろう。 この話とは別に、差別される側ではさらに女性はその下、という事実は昔からよくある話。 先日の、森喜朗(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の会長)の女性蔑視発言を見ても、変らぬ意識の根強さにはガッカリ。 ツタの話に出てくる、父や二人の夫について、今でこそ『それってDV!』と指摘できるが、そんな言葉も知らないまま過ごし続けたツタやその母のような女性が日本にはワンサカいるんだなあ、と感じ入った。本筋から外れた感想でゴメン。
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※このレビューにはネタバレを含みます
明治の終わり、琉球の士族の娘として生まれたが、没落。名古屋へ嫁いだが、離婚。別の相手との結婚。投稿を繰り返していた雑誌から、突然掲載の話が持ち上がる。 「千紗子」というもう1人の自分は、幼い頃から書きたい!という衝動を育んできた。ついにその時が来たのだ。全てを注ぎ込んだその手記は、掲載されるや否や、思いがけない反応が返って来る。 離婚したものの、その後のツタの人生は、波乱とはいえない。ツタの密かな情念が生んだ衝動は実を結ばなかった。淡々と進む物語。大島さんらしく突き放した表現。入り込めない、込ませない客観的な視線が、物語の核心をあぶり出す。 ツタよ、ツタと呼びかけたのは誰だったのか。作者の大島さんが、そう呼んだのだろうか。 人生が終わろうとし、「千紗子」ではなくツタの名を呼ばれ、葬儀が行われるであろうこの女性に・・・。
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