捕まえたもん勝ち！ 七夕菊乃の捜査報告書 講談社ノベルス

加藤元浩(著者)

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2016/10/05
• JAN: 9784062990844

商品レビュー

2018/01/30

人の後ろに妙な黒いもの、が見えたとき
その人は変になってしまう？！

子供の頃の邂逅、学費を稼ぐためのアイドル活動。
そして大人になって…の公務員活動。
ちょっとの間だけ、という気持ちで配属された状態に
納得と絶望と。
まぁ新卒（？）ですから、配属された時点で
怪しいものがある、とは思いますけど。

妙な事件と妙な犯人の最後。
一体内部犯は誰？　ですが、あからさまに怪しい人と
怪しいような人が。
しかし犯人というか黒幕、すごいですね。
騙しきった、という時点では賞賛に値します。
やってる事はあれですけど…。

2017/09/24

コミック「Q.E.D.」の作者さんが書いたミステリ小説って、それが面白くないはずないでしょ！　というばりばりの先入観で読みました。軽めの読み心地で、引き込まれて一気読み。
主人公の菊乃が元アイドルだしエリート様だし暴漢＆教官を蹴り倒すほどの身体能力の持ち主、という超絶才色兼備・文武両道なのに、それを意識させないキャラだってのが凄いかも。よくよく考えればめちゃめちゃ凄い人なんだけど。身近な印象で好感の持てるキャラクターになってます。
そしてミステリ部分も軽めに見えて、なかなかいろいろなものが詰め込まれてるなあ、という印象。けっこう単純であっさりしたトリックに思えるのだけれど、案外わからないものだなあ、と思ったら。ちまちま小ネタトリックだけではありませんでした。そう来るかあ。
これはまだ続編も出るようだし楽しみです。

2017/01/11

「Q.E.D」「C.M.B」を欠かさず読む自分には、文章がすらすらと作者の画に変換されてストーリーが入ってくる。ただ、単品のミステリ作品としてみるとどうか。大好きな作家だからこそ言うが、キャラ立ち、警察内ドラマ、仕掛けなど物足りなさを感じたのが正直なところ。6.0