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甘藷の歴史 日本民衆史7
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 未来社 |
発売年月日 | 1962/01/01 |
JAN | 9784624221065 |
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甘藷の歴史
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甘藷の歴史
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今や、「石焼き芋~、お芋~、お芋、ほくほくでおいしい石焼き芋」と言って秋になると聞く機会がある。秋に欠かせない食材の1つとして地位を確立した焼き芋。芋の歴史をひも解いたのが今回の本。著者は、民俗学者として有名。芋の歴史と言っても一味違う歴史本だ。 甘藷の歴史をコロンブスによ...
今や、「石焼き芋~、お芋~、お芋、ほくほくでおいしい石焼き芋」と言って秋になると聞く機会がある。秋に欠かせない食材の1つとして地位を確立した焼き芋。芋の歴史をひも解いたのが今回の本。著者は、民俗学者として有名。芋の歴史と言っても一味違う歴史本だ。 甘藷の歴史をコロンブスによるアメリカ大陸発見からはじめている。発見された側にとっては悲惨な出来事だったが、発見によって今の時代で手に取って食べることができる食材が伝えられることになったという良いこともあった。 その後、甘藷が琉球へと入って薩摩と言うルートが良く知られているが、意外なことに今の長崎県にある平戸にも甘藷が伝えられていたという話が載っている。 江戸時代に甘藷には毒があるという流言があったとされているが、九州ではたくさんの人が作っているとして、時の将軍徳川吉宗が側近から聞いた話が載っている。そして、あの青木昆陽がある人から大岡越前守忠相に紹介されて、吉宗から江戸での甘藷の栽培を言いつけたとある。その後、日本各地で甘藷が広まっていく。 読んでいて驚いたのが、江戸時代に旅行手形や宗門手形を持ち歩かないで移動していた人たちがいたことだ。要求されていたのは、高持の百姓に対してであったと書かれている。 著者が最後に「甘藷の歴史のなかに私は近世の庶民の運命を見る思いがする」とあるように、芋が人々の胃袋を満たして今日まで来ている。芋だからと言って甘く見てはいけない。
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