人間の煩悩 幻冬舎新書

佐藤愛子【著】

• 販売会社／発売会社: 幻冬舎
• 発売年月日: 2016/09/26
• JAN: 9784344984288

商品レビュー

2020/12/12

「人間とは ?」・「人生とは ?」そして「あの世とは ?」など６つのテーマを論じながら、結局は「悩みの量こそが人間の深さ」と説くのは、大正時代に大阪で生まれた小説家で、日本の戦後ヒット曲第１号『リンゴの唄』の作詞でも知られる詩人のサトウハチローを異母兄に持つ佐藤愛子さん(95歳)。最初の夫はモルヒネ依存症となり死別、次の夫は事業が倒産して借金を肩代わりの末に離婚と、「目の前を生きるだけで精一杯」だった 波瀾万丈の日々を振り返る。　本書は過去に出版された小説・エッセーなど50冊にも上る作品の中から、ご本人お気に入りの珠玉の言葉・文章を抜粋して一冊にまとめたもので、煩悩から抜け出して元気よく生きるためのエッセンスが詰まっている。

2020/09/07

書下ろしではなく今まで書いてきたエッセイを集めた本なんですね。

佐藤愛子さんの文章を読んだのは初めてですが歯切れのよい文章で読んできて気持ちが良いです。

「ある時はあるように生活し、ない時はないように生活する…」という言葉は心にグッと響きました。

2019/09/03

佐藤愛子さんって強くてチャーミングな方だな。笑顔の写真も心から楽しそうに笑っていて連られて笑顔になってしまう。配偶者の借金を背負ったりと苦労もされたうえで人間味も増してきたのかもしれない。第1章の「人間とは」で著名人のことがいろいろ書かれているのが興味深かった。