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一文物語集
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | e本の本 |
発売年月日 | 2011/01/21 |
JAN | 9784904819012 |
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一文物語集
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
北村薫・宮部みゆき選「とっておき名短篇」、東雅夫選「平成怪奇小説傑作集2」に収録されていた作品を読んで、憧れていた。 二度刊行されている。 手に入れたのは、「e本の本」という発行所=出版社の本(2011)。 ライトなソフトカバー。 ネットで調べたところ、親本は「世界は蜜でみたさ...
北村薫・宮部みゆき選「とっておき名短篇」、東雅夫選「平成怪奇小説傑作集2」に収録されていた作品を読んで、憧れていた。 二度刊行されている。 手に入れたのは、「e本の本」という発行所=出版社の本(2011)。 ライトなソフトカバー。 ネットで調べたところ、親本は「世界は蜜でみたされる:一行物語集」(1998)。なかなかよさげなハードカバーっぽい。 本の佇まいとしては、どっちも(別ベクトルで)作品に見合っていて、いいな。 帯に曰く、 「演出家・ダンサーとしても国際的に活躍している アーティスト飯田茂実が25歳のとくに執筆した、 全体未聞の〈小説〉・待望の、新装・改題・新版。 可笑しく、哀しく、怖くて、不思議な、 わずか一文(one sentence)の小宇宙。」 0+333篇の一文物語たち。 とぼけていたり、怖かったり、主語が当たり前のように欠落していたり、物語の前提が私たちの現在とは異なるところから始まっていたり、するが、 一文の中でサスペンド=宙づりにする手つきは、むしろナンセンスな落ちを用意するサービス精神に溢れている……と思う。 ぶっきらぼうに語り始めてぶっきらぼうに語り終えるように見せかけておいて、その断定口調の中に豊かさが確かに感じられる……のが、0+333篇もある。 こりゃ美味しい本だ。 俳句 < 短歌 < 本書 < 星新一のショートショート < 川端康成の掌の小説 < 短編 ……て感じか。
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一文で書かれた物語が、333編。たった一文、されど一文。それは物語の始まりのようであり、結末のようであり、そしてその一文で物語が成り立っているような気がするものすらあります。ここから想像をどんどん広げていくと、そこにまた無数の物語が生まれるようでもあり。じっくりと楽しみたい一冊で...
一文で書かれた物語が、333編。たった一文、されど一文。それは物語の始まりのようであり、結末のようであり、そしてその一文で物語が成り立っているような気がするものすらあります。ここから想像をどんどん広げていくと、そこにまた無数の物語が生まれるようでもあり。じっくりと楽しみたい一冊です。 総じて奇妙な味のものが多い気がしますが。シュールなもの、ユーモラスなもの、怪奇めいたもの、しんみりするもの、さまざまな雰囲気が味わえます。個人的にはホラー路線のものが好みなのだけれど。一番怖いのは238の作品。何気ないと言えば何気ないのだけれど……とんでもなく恐ろしいですよ、これ。
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一文だけで綴られた物語が333篇おさめられています。 こういう形式の物語集はいくつか思い当たりますが、この本のなかの一文たちは、いまここ・この世界からすこしだけずれたような、奇妙な、幻想とか狂気のにおいをただよわせた雰囲気のものが多いようです。 その奇妙さが、話によってはユーモア...
一文だけで綴られた物語が333篇おさめられています。 こういう形式の物語集はいくつか思い当たりますが、この本のなかの一文たちは、いまここ・この世界からすこしだけずれたような、奇妙な、幻想とか狂気のにおいをただよわせた雰囲気のものが多いようです。 その奇妙さが、話によってはユーモアであったり、物悲しさであったりして、どれも、いつまでも頭のなかに残しておいてふと思い出してみたくなります。 作者が作家さんではなくあくまでもさまざまな活動をされているアーティストといった方であるせいか、ふしぎと、あまり詩的な感じは受けませんでした。
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