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「火附盗賊改」の正体
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「火附盗賊改」の正体
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商品レビュー
4
2件のお客様レビュー
書影についている帯はイカれているけど、本の中身は案外ちゃんとしていた。 江戸時代を通じた火附盗賊改の歴史的変遷と全体像がだいたい網羅されている。 戦国時代の名残りだった敗残浪人の野盗化への対応として始まり、幕末には不良旗本や討幕派が盗賊になったが幕府の力ではもはや対応できなくなっ...
書影についている帯はイカれているけど、本の中身は案外ちゃんとしていた。 江戸時代を通じた火附盗賊改の歴史的変遷と全体像がだいたい網羅されている。 戦国時代の名残りだった敗残浪人の野盗化への対応として始まり、幕末には不良旗本や討幕派が盗賊になったが幕府の力ではもはや対応できなくなっていることまで。 長谷川平蔵宜以(鬼平)が長期間にわたって在任したのは松平定信との感情的な対立で出世を止められていたからいうのは「ああ、やっぱり」と思った。
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火付盗賊改といえば鬼平=長谷川平蔵くらいしか知らないが、本書は江戸初期から末期に至る歴史を、かいつまんで語ってくれる。 最近江戸時代を懐古する論調をしばしば見るが、本書を読むと、江戸時代の関東近辺は予想外に治安が悪かったことがわかる。 鬼平は確かに名火盗改であったようだが、鬼...
火付盗賊改といえば鬼平=長谷川平蔵くらいしか知らないが、本書は江戸初期から末期に至る歴史を、かいつまんで語ってくれる。 最近江戸時代を懐古する論調をしばしば見るが、本書を読むと、江戸時代の関東近辺は予想外に治安が悪かったことがわかる。 鬼平は確かに名火盗改であったようだが、鬼平に匹敵する存在もいた。ダメダメな人もいて、そこはいつの世でも同じらしい。
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