堺屋太一著作集(第2巻) 巨いなる企て 上

堺屋太一(著者)

• 販売会社／発売会社: 東京書籍
• 発売年月日: 2016/08/27
• JAN: 9784487810123

商品レビュー

2020/10/25

歴史小説としては、途中やや中弛みなところが感じられたが、組織論書としては、良く表された作品と思う。多くの関ヶ原作品は、家康の行き届いた調略が勝因としているのに対し、本作品では、三成が、事業創造者(プロジェクトメーカー)、総合調整者(プロデューサー)、設計者、実施者を兼ねたことが、西側の敗因としているところが、なるほどと思わされた。私自身の実際にも、プロジェクトが難航したり、期待通りの成果が出てないものが、思い返してみると、このようなことがあるかも？と、気付かされた。

2019/07/19

まだ石田三成が今ほど評価を見直されていなかったときに、堺屋さんが大阪万博のイベントプラニングの際の経験と照らし合わせて石田三成の [企て]プラニングについて語っている。
関ヶ原の戦いで敗将としてなが残ってしまったが、徳川家康に迫る軍勢を整え、対抗できる形に持っていった石田三成の手腕を再評価する本である。