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入門近代仏教思想 ちくま新書1201
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2016/08/01 |
JAN | 9784480069115 |
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入門近代仏教思想
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
近代の思想界において仏教の立場から独創的な議論を展開した、井上円了、清沢満之、近角常観、暁烏敏、倉田百三の五人に焦点をあて、彼らの仕事を解説している本です。 本書の人選にいぶかしさをおぼえる読者もいるかもしれません。真宗大谷派の思想家たちに偏っている点は置くとしても、たとえば曾...
近代の思想界において仏教の立場から独創的な議論を展開した、井上円了、清沢満之、近角常観、暁烏敏、倉田百三の五人に焦点をあて、彼らの仕事を解説している本です。 本書の人選にいぶかしさをおぼえる読者もいるかもしれません。真宗大谷派の思想家たちに偏っている点は置くとしても、たとえば曾我量深を落として、近角、暁烏、倉田を入れるのは、はたして適当だったのかという疑問をいだく向きもあるでしょう。しかしこうした疑問は、本書の「まえがき」を読めば、いちおう解消されることになります。そこで著者は、本書のテーマが「哲学」と「教養」だと述べており、井上円了や清沢満之が西洋哲学のインパクトをどのように受け止めたのか、また、近角、暁烏、倉田が近代教養主義の潮流のなかでどのように仏教の立場から思索を展開したのか、ということが、本書で論じられているテーマだといえるでしょう。本書のタイトルには「近代仏教思想」ということばが含まれていますが、「仏教思想」ではなく「近代思想」という枠組みのなかで本書の議論は展開されているというべきなのだと思われます。 しかしながら、そうした著者の意図を汲み取ったところで、べつの疑問が浮かんできてしまいます。本書では、上述の五人の思想を著者みずからが語りなおすようなしかたでそれぞれの思想の紹介がおこなわれているのですが、「近代思想」という枠組みのなかで彼らの思想をあつかうのであれば、こうした紹介のしかたははたして適切なのだろうか、という問題にほかなりません。 そういうしだいで、「仏教学」と「思想史」のどちらの枠組みにも収まりが悪い内容になってしまっているように感じてしまいました。
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本屋でたまたま見つけて購入して、ずいぶんほったらかしになってましたが、ようやく読めました。新書での入門書にありがちな、概要をざっくりと走りながら説明するスタイルなので、知的好奇心を満たすようなことはあまりありませんでした。ただ、明治から昭和にかけて、仏教業界でもいろいろあったんだ...
本屋でたまたま見つけて購入して、ずいぶんほったらかしになってましたが、ようやく読めました。新書での入門書にありがちな、概要をざっくりと走りながら説明するスタイルなので、知的好奇心を満たすようなことはあまりありませんでした。ただ、明治から昭和にかけて、仏教業界でもいろいろあったんだなあということがよくわかって興味深かったです。【2019年6月26日読了】
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日本仏教」思想、という場合、徳川幕藩体制で檀家制度ができて、仏教が堕落したとされる以前で終わってしまうことが多い。まして明治以降の近代を取り扱うことはほとんどなく、鈴木大拙が取り上げられるくらいだろう。しかし実際は、浄土真宗と日蓮宗は社会に大きな影響を与えている。特に真宗は真っ先...
日本仏教」思想、という場合、徳川幕藩体制で檀家制度ができて、仏教が堕落したとされる以前で終わってしまうことが多い。まして明治以降の近代を取り扱うことはほとんどなく、鈴木大拙が取り上げられるくらいだろう。しかし実際は、浄土真宗と日蓮宗は社会に大きな影響を与えている。特に真宗は真っ先に近代化への対応から西洋哲学を用いて理論武装していった宗派である(内部抗争はあったけど)。それがどう発展し、社会にインパクトを与え、最後は破たんしてしまったか、よくわかる本。入門書としては由緒はないので読む価値大である。
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