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叫びの館(上) 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2016/08/20 |
JAN | 9784488591021 |
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叫びの館(上)
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商品レビュー
3.3
3件のお客様レビュー
めちゃくちゃ面白い。 久々に、「ハァア続きが気になるぅうう」という翻訳ものを読んだ気がする…… 邪悪キャラの造形が素晴らしい。 下巻が楽しみ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・ジェイムズ・F・デイヴィッド「叫びの館」(創元推理文庫)の 「プロローグ」はいかにもホラーらしい。上巻の帯には「新世代ゴシック・ホラーの傑作!」とある。ゴシックである。「プロローグ」も「大きな館」(10 頁)での出来事である。事件かもしれない。しかし、人知れず終はつた。「彼が死んだとき、その館は売却された。」(27頁)いかにもゴシックを思はせるプロローグではないか。さうして物語の事件が起きるのはそれから40年後であるらしい。大きな館のある小さな町の物語=事件、いかにもゴシックではないか。 その後に2人の登場人物の紹介が続く。プロローグの続きみたいなものである。これらがどのやうな物語となつていくのかと興味は尽きない。最初の「彼」はいかにも悪人らしき超能力者であるらしい。「彼はけっして、それを殺人とは考えていなかった。」(28頁)とあるからには、「彼」は既に「殺人」を犯してゐるらしく、「バーンバウムは彼を疑っており、疑っている人間は危険なのだ。」(31頁)とあるからには、「彼」は、現在、何事かを企んでゐるらしい。実際、その直後にバーンバウムは事故に遭ふ。2人目のダフネは親から虐待されてゐた自閉症児で、母の死後、保護者の元で平穏に暮らしてゐたが、現在、その保護者の死後に入つた施設から別の施設に移るところである。「よそへ移るということほど彼女を恐れさせるものはなかった」(62頁)。そんな大きな不安の中にゐる。かうなると、またもや何事か起きるぞと言はんばかりの展開が予想されてしまふ。ごく単純に考へれば、この2人が加害者と被害者になるといふことなのだが、当然、物語はそんなに単純には進まない。最後はノンストップ・ヴァイオレンスといふ趣になつていく。アクションはない。さういふ人物、事件なのだが、これが作者の腕といふものであらう。 ・物語のポイントは、先の館で行はれるマーティン博士のチームによる実験である。扉頁タイトル下の内容紹介にはかうある、マーティン博士の「計画とは、被 験者たちの意識を統合し、各々の能力を備えた〈人格のフランケンシュタイン〉を創り上げるというものだった。」被験者は4人、その精神的な特異性を、肉体の切り貼りの如くにして新たな人格、フランキーを創らうといふのである。博士は己が目的と予想の下に被験者を集めた。だからフランキーを予想できた。ところが、そのうちにそこから外れていくのである。それゆゑに、物語はこのあたりからホラーの領域を飛び出していく。こんなことができればおもしろいと思ふと 同時に、かくも恐ろしいことをと思ふ側に物語は動いていく。プロローグの事どもはカタストロフィに収斂してゆく。ゴシックだと思つてゐた物語が、ふと気がつくと全く違つた様相を見せてゐる。ある意味、当たり前でおもしろくなささうだと思つてゐたのに、それがゴシック・ホラーを超えてゐるのである。その出発 点がフランキーを創り出す実験にある。〈人格のフランケンシュタイン〉とはよくある物語の発想なのかどうか。私はこのあたりを知らないが、これなくしてこ のカタストロフィは生まれない。さうして最後に被験者4人に成長が見られるのにも驚く。これすべてフランキーのおかげであつたのだらう。さうか、さういふ 律儀な側面をも持つ物語であつたのかと思ひつつ、さういへばあちこちに伏線がはつてあつたのだと気づく。律儀なのである。それはもうゴシック・ホラーを超 えた、よくできた物語であつた。傑作かどうかは知らない。おもしろい。博士は確かにフランケンシュタインであつた。肉体の創造ならぬ精神の創造こそが新世 代なのであつたと思ふ。
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局部が切り取られている、という出だしからクソ小説感がプンプンしていたので危惧していたのだが、下品になる前にアクシデントが起こる構成で意外と読めた。 ギルの思惑もなかなか実現できないところがリアル。 ただ展開が遅いので、半分くらいまで読むのが遅々として進まなかった。フランキーも...
局部が切り取られている、という出だしからクソ小説感がプンプンしていたので危惧していたのだが、下品になる前にアクシデントが起こる構成で意外と読めた。 ギルの思惑もなかなか実現できないところがリアル。 ただ展開が遅いので、半分くらいまで読むのが遅々として進まなかった。フランキーも出てくるのは後半。上巻は丸々序章といった趣き。 著者が心理学者のため、心理学的な話し合いに興味を持って読める。レンの格言も面白い。 ホラーを期待したのだが、なんか笑える。 特に教会でのウェスとラルフ。 ウェスがフランキーを誕生させたい理由、質問したいことを語るところ(p.231以降)は、ロマンがあるし、なるほどなぁ、と思った。 メインの事件より、ウェスとエリザベスの関係の方に力を入れている気がした。読者を離さない工夫だろうか。まあ、確かに気になったけど。 ウェスの頭からダフネの半裸のイメージが消えない、とかギルの性的衝動とか、なんかバカっぽいなーと思えるところはあるけど。 まあ、読んで損したとも良かったとも言いづらい、今のところフツーの作品。
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