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駅鈴 くもんの児童文学
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | くもん出版 |
発売年月日 | 2016/07/01 |
JAN | 9784774325064 |
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駅鈴
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駅鈴
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商品レビュー
3.9
9件のお客様レビュー
すっごく面白かった!天平の代、近江国。平城京や国府からの使者が道中 馬を交換し、休息をとる馬家。その長の孫、小里。小さな頃から父や馬子の仕事を見ていた小里はいつか自分も!と思うが「女は」と言われ相手にされない。そんな小里が従者として立ち寄った若見と出会う。 馬家の活気や馬に乗る疾...
すっごく面白かった!天平の代、近江国。平城京や国府からの使者が道中 馬を交換し、休息をとる馬家。その長の孫、小里。小さな頃から父や馬子の仕事を見ていた小里はいつか自分も!と思うが「女は」と言われ相手にされない。そんな小里が従者として立ち寄った若見と出会う。 馬家の活気や馬に乗る疾走感、山火事の熱風、地震の恐怖、次々と起こる出来事にワクワクしたりドキドキしたり忙しい。小里と若見の初々しい感じもいい!w 作者の他の本ももっと読みたいと思う! 解説の年表を見て「墾田永年私財法」って習ったなぁ!と笑ったw(図)
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- ネタバレ
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前から気になっていたので手にした。 奈良時代のおはなし。 駅鈴(はゆまのすず)は、京からの使者・駅使(はゆまづかい)の馬の鞍にかけられ、歩みにあわせて鳴る。 小里(こざと)は駅使を泊める駅家(うまや)の子で、駅使を先導する駅子(はゆまのこ)になりたいと思っている。 ある日、歌を詠むのが好きな駅使・井上若見(いのうえのわかみ)に出会い……。 はじめは、小里はなんでそんなに駅子になりたいの?、なにがいいの?、なんて思っていましたが、おもしろかったです。 駅家は、特別な人々をもてなす公的な厩と宿、という特殊な場所で、一片の使命感があるのだなと徐々に納得しました。 文章も絵も媚びるところがなく、YA女子におすすめです。 責任について考えるところもあります。 遣唐使しか知らないところに遣渤海使の存在を知ったり、大伴家持や安積親王が登場しておぉと思いました。 何より、万葉集が登場するのが胸熱でした。 万葉集4,500首のなか最多なのが、恋の歌・相聞(そうもん)で、小里といっしょに歌をおくられるどきどきを感じました。 話にも起伏があって飽きさせません。 はじめに地図あり、おわりに年表あり、和製ファンタジー好きな大人にもおすすめです。 著者のほかの作品も読んでみたいと思いました。 草枕 旅にしあれば 早馬の 鈴が音響み 遥けく思ほゆ うちひさす 宮道はいまだならずとも 馬打ちわたし 通う駅路
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天平11(739)年(奈良時代)近江の国。都の官司や国司から出される使者(駅使)が通る駅路には30里ごとに駅家が置かれ、馬が用意されていた。使者はここで馬を替え、休息をとる。駅長の祖父、駅子の父を持つ13歳の少女、小里の夢は駅子になることだったが、女ゆえ認めてもらえず歯痒い思いを...
天平11(739)年(奈良時代)近江の国。都の官司や国司から出される使者(駅使)が通る駅路には30里ごとに駅家が置かれ、馬が用意されていた。使者はここで馬を替え、休息をとる。駅長の祖父、駅子の父を持つ13歳の少女、小里の夢は駅子になることだったが、女ゆえ認めてもらえず歯痒い思いをしていた。ある日小里は、駅鈴を探している官人の従者、若見と出会う。彼は宮仕えをしながら歌を詠んでいた。 戦・天災・遷都・謀略などの障害に遭いながらも、自分の夢を追い続ける少女のひたむきな姿を、駅路を走る駅子のようにスピード感たっぷりに描く。 *******ここからはネタバレ******* 駅使が訪れ、慌ただしくなる駅家の情景から始まるこの物語は、社会が動く度に情報が行き来する駅路のように、先へ先へと話が展開し、息をつく間も持たせない。かといって、殺伐とした話が続くわけでもなく、全体的には穏やかな読み心地のよい作品です。 また、舞台が奈良時代という作品には多く出会ったことがなく、この点からも稀少性があります。 惜しむらくは、最後の部分で何もかもうまくいってしまうことでしょう。主人公はその時17歳、読者も中学生を想定しています。もう何か課題を与えたままの終わりかたでもよかったのではないかと思ってしまいました。 300ページを超える長文ですが、物語は平易。会話も現代文です。高学年でも充分読めます。
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