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綾瀬はるか「戦争」を聞く(Ⅱ) 岩波ジュニア新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2016/07/01 |
JAN | 9784005008353 |
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綾瀬はるか「戦争」を聞く(Ⅱ)
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商品レビュー
4.9
8件のお客様レビュー
このシリーズを読むのは2冊目になったが、第1巻についても非常に良い内容であったと記憶している。本書も女優の綾瀬はるかさんによる戦争経験者へのインタビューという形で進む。戦争を知らない世代が、学校教育からは学びきれない経験者の声そのものから教えられる機会は貴重な経験になるだろうし、...
このシリーズを読むのは2冊目になったが、第1巻についても非常に良い内容であったと記憶している。本書も女優の綾瀬はるかさんによる戦争経験者へのインタビューという形で進む。戦争を知らない世代が、学校教育からは学びきれない経験者の声そのものから教えられる機会は貴重な経験になるだろうし、それを書籍を通じて知る事が出来るのは非常に有難い事だ。戦争に関する様々な書籍や映画を見てきた。そこから得られるものは、それを経験していないからなのか、非常に客観的である事は言うまでも無いが、知識として入ってくるという言い方が良く合っている。どこかスクリーンに映し出される人々がいかにも役を演じている様に、形容するのは難しいのだが、どう頑張っても画面越しの映像にしか感じられない。それでも戦争の悲惨さや苦しみ、残酷さに加えて、生き延びた事の喜びなどを感じ取るには十分だ。だが、本書には殆ど軍人は出て来ず、大半は戦争に不幸にも巻き込まれてしまった、普通の人々の声だ。一部当時の軍関係者だった方へのインタビューも含まれるが、軍人としての言葉というより、1人の人間としての声が聞こえてくる。 綾瀬はるかさんもまた、広島に生まれ祖母の代が被爆している。そうした意味では戦争の話に触れる機会もありそうだが、戦争の恐ろしい体験は、中々それを味わった人々からは出て来ない。皆誰もが一様に「思い出したく無い、言葉にできない」というのが正しいのかもしれない。それを伝える言葉が、本書の中、経験者へのインタビューから痛いほど伝わってくる。そして、実はそれが戦争の1番の恐ろしさであると本書は教えてくれる。 広島、長崎の被爆者中心に2015年前後に行われたインタビュー。戦後70年の時期だから、存命の方は今よりもずっと多くいたはずだ。だがそうした人々で当時を理解し記憶できる年齢になっていた方々は既に80歳近くになっており、更に現在2024年時点では90歳近いはずだ。年々被爆者、戦争経験者が減少していく事は止めようが無いが、本書の様な生の声を聞き続ける事は非常に重要である。語ることすら難しくさせる理解のできない状況。次々と炎や痛みの苦しみの中、亡くなる人々を目の前に生かされたものの苦悩。そして放射線により、その後何十年も病気に苦しみ続ける、生きるものの肉体的な苦しみ。何もかもが1945年8月のあの日に広島と長崎で生まれたものだ。 本書は被爆直後の絶望的な状況で生まれた1人の女性の話、そして助産婦の話から始まる。死一色の黒い世界から、全く逆の一筋の白い光が放たれる様に、生と死が隣り合わせにある事を教えてくれる。原爆を落とす人間と落とされた人間が、青く晴れた風の無い空気を挟んで同居する。人々の暮らしの象徴である家屋や建物と、建物を間引くために駆り出された幼い学生達がそれらを壊し、無にしていく。本書の中では、そうした逆の方向性を持つ二つの事象を並べていく事で、現代の平和と戦争が微妙なバランスのもとに成り立っており、私たち自身がしっかり守っていかなければ簡単に壊れてしまうと、警告をしているように感じた。今日もまた、ニュース映像から戦争で失われる命を見ている私。決して他人事ではなく、一つ間違えば明日にも自分たちの身に容易に降りかかることをしっかり認識しておかねばならない。先ずは知る事である。本書は経験者にしかわからない本当の戦争を、僅かな文面からではあるが、十分に訴えかけている。
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奄美大島出身の方で被爆者された方が多かった話を初めて知った この本を読まなかったら知らなかったと思う 島で大島紬紬を作っていた女性たち、手先が器用なことに目をつけられ、贅沢品の大島紬は需要が無いからと工場で働くように赤紙が来る… 避けられない命令 広島で被爆したが何名かはすぐに...
奄美大島出身の方で被爆者された方が多かった話を初めて知った この本を読まなかったら知らなかったと思う 島で大島紬紬を作っていた女性たち、手先が器用なことに目をつけられ、贅沢品の大島紬は需要が無いからと工場で働くように赤紙が来る… 避けられない命令 広島で被爆したが何名かはすぐに島に帰れたが、中にいた重症者は治療のため広島に残った その間に奄美大島がアメリカの統治に 島に帰りたいのに帰れない… 小さな密告船で命懸けで島に帰る 知らなかった 被爆者であることを誰にも話せない人もいるなか、語ってくれることによって 戦争を知らない私たちにも教えてくれる
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つい最近、本書のことを知り、読みました。 綾瀬はるかさんのお人柄を介して伝わってくる被爆のお話は、痛くて、苦しくて、悲しくて、けれどもその経験を経て、お話しされているその方の力強さが感じられるものでした。 こんなふうに語られて、伝わっていくことで戦争を食い止めていけたらと、今...
つい最近、本書のことを知り、読みました。 綾瀬はるかさんのお人柄を介して伝わってくる被爆のお話は、痛くて、苦しくて、悲しくて、けれどもその経験を経て、お話しされているその方の力強さが感じられるものでした。 こんなふうに語られて、伝わっていくことで戦争を食い止めていけたらと、今だからこそ強く願いました。
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