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集団的自衛権の思想史 憲法九条と日米安保 選書〈風のビブリオ〉3
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 風行社 |
発売年月日 | 2016/07/01 |
JAN | 9784862581044 |
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集団的自衛権の思想史
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集団的自衛権の思想史
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商品レビュー
4.3
9件のお客様レビュー
日本国憲法制定の経緯から、宮沢俊義の変節、そもそも入り口から間違って来た、日本の自衛について、内閣法制局の見解の変遷をキーにたどる。 最初をきちんとしてないから、本質的な議論が出来ない。米国の思惑と、軽武装経済発展、冷戦などに左右されてきた。 んで、声の大きい奴の言うことが影響...
日本国憲法制定の経緯から、宮沢俊義の変節、そもそも入り口から間違って来た、日本の自衛について、内閣法制局の見解の変遷をキーにたどる。 最初をきちんとしてないから、本質的な議論が出来ない。米国の思惑と、軽武装経済発展、冷戦などに左右されてきた。 んで、声の大きい奴の言うことが影響するし。 篠田先生の憲法議論は、素直で分かりやすい。 なんか憲法本読むといつも思うんだが、憲法学者って、この憲法が日本のためになっているのか、なってなければどう言う憲法がいいのかって議論、一切やんない。 聖書の解釈やってるみたいなもんだよな。コネクリ回して、権威になって、どこかの世界の坊主と変わんねえ。 憲法改正なんかされたら、飯の種なくなるから、必死だよな。
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自衛権に関して、憲法の国際協調主義を中心にした憲法解釈ではない、国際政治事情を過度に重視した憲法解釈を批判する。
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この問題に関心のある人にとっての必読書。 国際法の文脈で理解すべき自衛権(その場合は個別と集団とを分ける必然性は大きくない)を、憲法の解釈の文脈「のみ」で整理しようとすることによって噴出する矛盾。 私の解釈がやや入ってしまうかもしれないが、集団的自衛権行使反対を叫んだ人々は、結...
この問題に関心のある人にとっての必読書。 国際法の文脈で理解すべき自衛権(その場合は個別と集団とを分ける必然性は大きくない)を、憲法の解釈の文脈「のみ」で整理しようとすることによって噴出する矛盾。 私の解釈がやや入ってしまうかもしれないが、集団的自衛権行使反対を叫んだ人々は、結果的に米国との軍事同盟を強める方向に物事を動かしてしまった。 というのは、「集団的自衛権を持っているが行使できない」という解釈自体が、現行憲法のもとで米軍基地を国土に持ち続けることの矛盾をかわすためにひねり出された論理だからだ。そして悲しいことに、それはベトナム戦争のさなかの沖縄返還で論点になったことだった。 本来、憲法のもう一つの柱である国際協調主義の文脈で集団的自衛権を考えるべきであったのに、いつしか「(武力行使の)『最低限』なことが合憲で、『最低限』ではないものが違憲だという思想が、日本の憲法をめぐる議論に広範に染みわたっていった」(P173)。 このような解釈が定着する根源は、実は旧憲法の理論的牙城であった東大法学部のドイツ系「国家法人説」を、英米流立憲主義の色濃い新憲法においても援用した(つまり「国家自体を守る」という思考を許した)ことにある、との指摘にするどさを感じる。 保守もリベラルもないフェアな本。
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