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駆け込み寺の男 玄秀盛 ハヤカワ文庫NF
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2016/08/06 |
JAN | 9784150504748 |
- 書籍
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駆け込み寺の男 玄秀盛
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佐々涼子さん、9月1日に悪性脳腫瘍のためご自宅で永眠されたとニュースで知りました(享年56歳)。ショックでした。『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場』『エンド・オブ・ライフ』『ボーダー 移民と難民』と読み、どの作品...
佐々涼子さん、9月1日に悪性脳腫瘍のためご自宅で永眠されたとニュースで知りました(享年56歳)。ショックでした。『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場』『エンド・オブ・ライフ』『ボーダー 移民と難民』と読み、どの作品も読み応えのある素晴らしいものでした。一昨年の年末に、悪性脳腫瘍であることを公表し、その後『夜明けを待つ』を発表されこちらも読ませていただいています。「ああ、楽しかった」と言える人生だったかな…でも、ご自宅で最期を迎えられたのは、佐々涼子さんらしいと感じました。 で、こちらの作品は未読でした。いつか読もうと思っていたのですが、追悼読書になってしまいました…。この作品は、新宿歌舞伎町で「日本駆け込み寺」という機関を立ち上げた玄秀盛さんがDV・借金・不倫・家庭崩壊など様々な問題に対して相談援助活動を行うものです。なぜ、彼は様々な問題に的確なアドバイスを行えるのか…それは玄秀盛さんの生い立ちから今までの経験に基づくものでした…。 この表紙の方が玄秀盛さん、強面で迫力ありそうな感じですよね…。その過去は壮絶なもので、私の理解の範疇を超えたものだったし、読みにくさを感じてしまいました。でも、その見た目通り、頼り甲斐はあるし相談者に対して見せる優しさやアドバイスは的を得ていました。佐々涼子さんがノンフィクション作家を名乗る原点というべき作品、この作品を描けたから、その後素晴らしい作品を世に出せたんですね…。今後佐々涼子さんの新作を読めないのは残念ですが、謹んでご冥福をお祈りします。
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ノンフィクションライター佐々涼子氏のデビュー作であり、歌舞伎町で駆け込み寺を運営した伝説的な漢のドキュメント。 あまりにも壮絶な人生のため、ノンフィクションとしての作品っぽくなく、また、主観的にしかまとめざるを得ない感じ。もちろん相当に引き込まれる内容である。
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歌舞伎町の深い闇、そこで駆け込み寺をやっている凄腕の男の物語 親の愛なんてものを見たことも触ったこともない人間には、そんなもんわからんのや。愛情なんていう概念すらわからん 彼は自分からは決して喧嘩をしようとしなかった。売られた喧嘩もよほどのことがなければ買うことはなかった。何...
歌舞伎町の深い闇、そこで駆け込み寺をやっている凄腕の男の物語 親の愛なんてものを見たことも触ったこともない人間には、そんなもんわからんのや。愛情なんていう概念すらわからん 彼は自分からは決して喧嘩をしようとしなかった。売られた喧嘩もよほどのことがなければ買うことはなかった。何しろ彼のプライドは容易に傷つかなかったのだ 生きるためにものを盗って何が悪い。何もしなければ死ぬだけだ。社会道徳も、倫理も、何ひとつ俺を守ってくれなかったよ そうする以外、生き延びるために何ができる?だからええんや。何ひとつ後悔なんかしてへんよ 秀ちゃんの小便、血がでとる おれの体、おかしかったんか ヤクザより、普通の人間のほうがよっぱどこわい。ヤクザはいい。だいたいの予測がつくからな。でも、普通の人間は追い詰められると何をするかわからん。一見善良そうな臆病な男が刃傷沙汰をおこすんや がまんできない人は結局できないんです。だんだん年を取るとね、なかなか器用にはできないから ワルをやるのは、ひとりがいいわ。徒党を組むとアガリは全員と分けならんし、誰かがヘタを打つと芋ずる式にパクられる だが、17歳の時、彼は突然死のうとした 大量の市販薬を飲んで、自殺を図ったのだ 彼女たちはみなと同じだ。つぎ込んだものが大きければ大きいほど、必死になってだまされていることを否定する 未練はない?―ううん、ぜんぜん、私、今までの人生で、一度も人を信じたことがなかった 上にいたやつらがどんどん下へ落ちてきている。じゃあ、下にいるやつが上に上がれるかって?上げれるはずがない。下にいたやつは、もっと下に行く。底なし沼や。下から、上へ這い上がれへん。まともにやっていても上げれんよ。ただ下へ、どんどんどんどん下へ落ちていくだけや 人を見抜く術や―人を見るときはな、過去に照らしてプロファイリングなんかしたらあかんのや。自分のものさしを持っていると、必ず見立てに狂いが生じる。何もないまっさらな気持ちで、そいつを見る。 玄は自分を脅かす相手をそのまま放置しておくような男ではなかった。それが彼の中でのルールなのです 玄はものを所有することに何の興味もなかった。ロレックスであろうが、ベンツであろうが、同じことだった なあ、俺が何を頼りに生きてきたか知っているか?自分やで。俺のほかに何がいる? 目次 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 おわりに(文庫版のために) ISBN:9784150504748 出版社:早川書房 判型:文庫 ページ数:288ページ 定価:680円(本体) 発売日:2016年08月15日発行
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