税金考 ゆがむ日本

日本経済新聞社(編者)

• 販売会社／発売会社: 日本経済新聞出版社
• 発売年月日: 2016/07/01
• JAN: 9784532357009

商品レビュー

2017/06/19

日本の税制については、もうどうしようもない。
世界銀行のビジネス環境ランキングで、税の支払の項目で日本は189カ国中、122位と中国（120位で電子納税化が進んでいる）より下。これは納税にかかる時間が異常に長いため。
日本企業の法人税書類作成から納税までに必要な時間は、年330時間。会計基準や法人税法・コンプライアンス規定が複雑で、時間を要するのだ。
他国は、中国261時間、米国175時間、先進国最短はルクセンブルクで55時間。このように日本企業運営が、世界に比べ非効率である要因を、国が作っている事が浮き彫りになっている。
法人なら会社の資本金を1億円以下にするのも節税には効果的だ。現にアベノミクスの3年間で法人数は増加しているが、大企業は減り続けている。
個人だって可能な限り、節税したいが、自営で無い庶民は、みみっちい方策しか行えない。
資産家は海外移住から、ふるさと納税に至るまで、費用対効果の高い節税策がいくらでも出来るのだが･･･

2016/09/14

現在の税制の問題点を網羅的にあぶりだした本。
海外事業での課税、配偶者控除の見直し、固定資産税の杜撰、所得税や消費税の不公平感。

2016/09/12

日経に掲載されていたシリーズ物をまとめたものと思う。読んだ覚えあるものがかなりある。今の税制の改善項目が分かりやすく纏まっている。既に手を付けだした項目もある。しらべておきたいし動きをチェックしていこう。