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戦後史の決定的瞬間 写真家が見た激動の時代 ちくま新書1196
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戦後史の決定的瞬間 写真家が見た激動の時代 ちくま新書1196

藤原聡(著者)

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戦後史の決定的瞬間 写真家が見た激動の時代 ちくま新書1196

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2016/07/01
JAN 9784480068972

戦後史の決定的瞬間

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2016/10/29

本書は、共同通信社が2013~2015年に全国の新聞社に配信した連載企画「レンズが捉えた現場」をもとに書籍化したもの。 取り上げられた写真家は、故・沢田教一、石川文洋、広河隆一ほか計14人の「時代が動く瞬間を目撃し、レンズを通して切り取った」報道写真家たちである。 そして、そのテ...

本書は、共同通信社が2013~2015年に全国の新聞社に配信した連載企画「レンズが捉えた現場」をもとに書籍化したもの。 取り上げられた写真家は、故・沢田教一、石川文洋、広河隆一ほか計14人の「時代が動く瞬間を目撃し、レンズを通して切り取った」報道写真家たちである。 そして、そのテーマは、原爆投下と敗戦、戦後の復興、高度成長時代の光と影、公害、ベトナム戦争、海外の虐殺と紛争の現場、沖縄・韓国・中国、巨匠・鬼才の肖像、原発推進と福島の事故など、まさに戦後70年を語る上で避けられないものばかりで、掲載された写真と彼らの語る言葉から、昭和30年代後半生まれで、多くについてリアルな記憶のない私にも、臨場感をもって迫ってくる。 報道写真の意義に関して、本書の中で、沢田教一と同じ時期にサイゴンに駐在していた毎日新聞支局長の山本は、「記者は現場に行かなくても記事を書ける。実際に最前線に行き、弾丸の下を走り回る危険を冒した記者は少なかったと思う。だが、写真は現場に行かなければ撮れない。特にカメラマンは命を的にした取材をしている」と語り、田沼武能は、「写真は記録だ、というのが僕の信念。いくらカメラの性能が良くなっても何でも撮れるようになっても、過去の時代のことは撮れない。そこに、写真の記録としての大切さがある」と言っている。 近年では、SNSの技術が発達・浸透したことにより、一部の専門家(ジャーナリストや写真家)が現場に行かなくても、その場にいる一般の民衆から多くの映像を含む情報が提供されているし、今後もその傾向が強まることは間違いない。 しかし、本書のような作品を見ると、「一瞬を切り取る短距離走者のような瞬発力と、同一テーマを撮影し続ける長距離走者のような持続力」を持つ優れた写真家について、その存在意義は増すことはあっても減ることはないと、強く感じるのである。 (2016年10月了)

Posted by ブクログ

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