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「衣食足りて礼節を知る」は誤りか 戦後のマナー・モラルから考える
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「衣食足りて礼節を知る」は誤りか 戦後のマナー・モラルから考える

大倉幸宏(著者)

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「衣食足りて礼節を知る」は誤りか 戦後のマナー・モラルから考える

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新評論
発売年月日 2016/07/01
JAN 9784794810427

「衣食足りて礼節を知る」は誤りか

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2017/03/11

「戦後、豊かになるに従ってモラルは低下した」的な言説は正しいか? 戦前を取り扱った『「昔はよかった」と言うけれど」の続編として、戦後のマナー・モラルの変遷を追う。無論、著者の結論は「正しくない」である。「豊かになる」から「モラルが増す」のだ。人を押しのけて割り込むものだった電車、...

「戦後、豊かになるに従ってモラルは低下した」的な言説は正しいか? 戦前を取り扱った『「昔はよかった」と言うけれど」の続編として、戦後のマナー・モラルの変遷を追う。無論、著者の結論は「正しくない」である。「豊かになる」から「モラルが増す」のだ。人を押しのけて割り込むものだった電車、ゴミだらけ乱闘だらけの花見、道ばたは犬の糞だらけ、多発する暴力事件……昭和30年代・40年代のひどい実例が多数紹介されている。そんなひどいマナーが「いつから向上したのか」「その背景には何があるのか」というところにも触れられているのが、前著との違い。東京オリンピック前後を境にマナー向上の呼びかけが起こり、実際に豊かになって世間が広くなったからモラル・マナーが向上したとする。いま、中国人観光客のマナーに眉をひそめる向きもあるが、日本人だって昔は「ホテルの廊下をステテコ1枚で歩くな」とか言われたものだと。日本スゴイ論者には耳にいたい本だろう。

Posted by ブクログ

2016/10/16

著者に『「昔はよかった」と言うけれど: 戦前のマナー・モラルから考える』という本があった。その続編という位置づけの本。『昔は〜』を読むと、なんだか恥ずかしい気持になったりもしたが、本書ではあんまりそういう気持ちにならなかった。僕も立派に恥知らずに成長したのかな。 本書の、海...

著者に『「昔はよかった」と言うけれど: 戦前のマナー・モラルから考える』という本があった。その続編という位置づけの本。『昔は〜』を読むと、なんだか恥ずかしい気持になったりもしたが、本書ではあんまりそういう気持ちにならなかった。僕も立派に恥知らずに成長したのかな。 本書の、海外からみた日本人評「どうして夜遅くまで酒を飲み、どんちゃん騒ぎをやるのか。人とつき合う法はそういうことだけなのか」に衝撃。いや、わかっていたけど。 花見の話もある。現代型の花見のルーツは天海僧正が上野恩賜公園(寛永寺境内)に植えた桜がベースで、でも庶民はさすがにそこで酒宴を開けず、隅田川とか使っていいいよ、鷹狩りも復活したから農地が荒れるかもしれないから、かわりに騒ぎなよ、みたいな。 このスタイルは今も変わっていない。花見のモラルは今も低いが昔から低い。花を折る。一升瓶をぶら下げて歩く。振り回す。割る。 だが元来酒は味や香りを楽しむものでなく、酔うための物、と本書も定義している。宴席を設けたら酔わせるのがマナー。つうと、一升瓶を振り回す連中もマナーを守っているのか。とかいう言い訳含め、日本は酔っぱらい天国。酔ったら言い訳オールオッケー。 新生活運動なんかもあって、日本人のマナーは一応よくなった、ということになっているらしい。それは衣食足りた、ということなのかもしれない。 だが今の日本のマナーは礼節とはちがうように思う。世間、他人、という言葉がキーワードになろう。この世間、というのは善き市民性に導かれるべきもの、だと思っているけれど、これがそうでなくて、群れの教育に起因しているのが圧倒的によろしくない、と思う。世間というだらしないキーワードに席巻されてきた、ということがよくわかる一方で、そこにもうちょっと抗う導きをしてもらいたいなあ、というのが正直なところ。礼節を知りたいなあ。

Posted by ブクログ

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