いまこそ知りたいドナルド・トランプ

アメリカ大統領選挙研究会(著者)

• 販売会社／発売会社: 水王舎
• 発売年月日: 2016/07/01
• JAN: 9784864700566

商品レビュー

2016/09/18

今年(2016)は米国大統領選挙の年ですね。11月初旬には新しい大統領が決まって、来年からその大統領が就任します。物心ついた高校時代から振り返ると、現職のカーターを破った、レーガン氏から多くの大統領を見てきましたが、８年前のオバマ大統領誕生のときには、世界中が湧いた気がします。なにか変えてくれると思って。。しかし現実は難しいようですね、現職中にノーベル平和賞を受賞したのも驚きでした。

さて、今回の大統領選は当初は、ファーストレディを８年間も経験してきた、クリントン氏の妻である「ヒラリー」で決まりという感じでしたが、いつのまにか共和党から、この本の主題でもある、トランプ氏がいつの間にか、指名を得てしまいました。

日本にとっては、従来は共和党大統領の時には相性が良かったような気がしますが、元々共和党出身ではなく、ビジネスで成功してきたトランプ氏の場合にはそうはいかないでしょう。

以下は気になったポイントです。

・トランプ氏の政策を一言で言えば、アメリカ主義・保護主義である、軍事・外交ではなく、徹底的に経済中心としたもの（ｐ４）

・ズルは嫌いで、正直モノがバカを見る世の中も大嫌い、過激な言動だけではなく、誠実さもある（ｐ１２）

・彼は金を稼ぐことに興味があるのではなく、ビジネスそのものに強い魅力を感じている（ｐ１５）

・トランプ家は、経済的には裕福であったものの、贅沢をよしとせず、１ドルを大切にする質素な生活を送った。（ｐ２５）

・ヒルトンホテルは、ラスベガスにある、たった２軒のカジノつきホテルだけで全体の純利益の４０％をあげていることを知った。カジノが合法化されている、アトランティックシティで、ホリディインと組んでカジノホテルを始めた（ｐ４６）

・２０１２年、改革党→民主党→共和党と、支持政党を鞍替えしてきた、トランプは、共和党のロムニー候補をバックアップしていた（ｐ５７）

・トランプ氏の支持者の大半は白人層、特に、プアホワイトと呼ばれる、低中所得層が強く支持している（ｐ５８）

・高収入の白人層は、トランプを支持していない、公約通りの税制改革がなされれば経済が破たんすることが分かっているから（ｐ５８）

・民主党は、リパブリカンズから分裂した、民主共和党が解明して１８２８年に結党、大きな政府・社会保障費、富裕層には相応の納税を求める、貧困層・労働組合等が指示。共和党は、黒人奴隷反対者が集まり、１８５４年に結党。富裕層は大幅減税する、エリートや全米ライフル協会が支援（ｐ７２）

2016年9月18日作成