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アシュリーの戦争 米軍特殊部隊を最前線で支えた、知られざる「女性部隊」の記録
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アシュリーの戦争 米軍特殊部隊を最前線で支えた、知られざる「女性部隊」の記録

ゲイル・スマク・レモン(著者), 新田享子(訳者)

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アシュリーの戦争 米軍特殊部隊を最前線で支えた、知られざる「女性部隊」の記録

定価 ¥1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2016/06/01
JAN 9784046014511

アシュリーの戦争

¥550

商品レビュー

3.5

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2021/04/27

タイトルからして、シリーズ「はたらく女性」! 米軍には男性が多い! だが活躍している女性兵士も中にはいる! 取材してみました! みたいな三文記事を想像してしまうが、実際には全く異なる。彼女らは女性の権利運動などは考えておらず、単純に自分の夢と国家、仲間のためだけに女性だけの特殊部...

タイトルからして、シリーズ「はたらく女性」! 米軍には男性が多い! だが活躍している女性兵士も中にはいる! 取材してみました! みたいな三文記事を想像してしまうが、実際には全く異なる。彼女らは女性の権利運動などは考えておらず、単純に自分の夢と国家、仲間のためだけに女性だけの特殊部隊に志願している。その性質上、機密性が高く、「隠されたアフガンの戦士」と呼んで差し支えないだろう。 アフガンはソ連もアメリカも撃退した国として有名だ。アメリカは現在進行系でテロ対策に追われている。友軍の情報をリアルタイムで追えるというハード面の進歩がある一方で、現地住民との信頼関係の構築といったソフト面ではまだまだである。この物語はその点に着目している。 アフガンの女性は文化的にとても大切にされる。夫以外の男性に顔を見られるとそれはすなわち侮辱だ。その点を利用して、女性がテロの武器を運んだり、女装テロリストがまんまと検問を抜けたりする。テロとの戦いにおいて、女性兵士はこの点で必要とされる人材なのである。 ソ連の女性兵士の物語は『戦争は女の顔をしていない』などで有名だが、アメリカの女性兵士の話は聞かない。そもそも米軍では女性兵士の地上戦闘を禁じている(いた)し、女性兵は艦船に乗ることもできない(できなかった)。その意味でこの小説は非常に興味をそそられる。 タイトルこそ『アシュリーの戦争』だが、実際にはチームのみんなが主人公で、誰か誰だかわかりにくい。戦争の雰囲気は楽しめるが。タリバン怖いねえ。

Posted by ブクログ

2016/08/21

借りたもの。 米軍の内部事情、女性の社会進出の契機ではなく、対ゲリラ作戦のために生まれた女性兵士たち。 「(アフガンの)女性を侮辱した!」という抗議の声には、文化の違い――見ず知らずの男性(兵士)が女性に話しかけたり、服越しでも触れてはいけない事など、価値観の差もあることを知った...

借りたもの。 米軍の内部事情、女性の社会進出の契機ではなく、対ゲリラ作戦のために生まれた女性兵士たち。 「(アフガンの)女性を侮辱した!」という抗議の声には、文化の違い――見ず知らずの男性(兵士)が女性に話しかけたり、服越しでも触れてはいけない事など、価値観の差もあることを知った。 それ故に身体検査ができなかったり、アメリカ兵(見ず知らずの男性)の事を、アフガン女性が信用できないという事も。 女性(女装している男性がいる可能性も…)を尋問する女性兵士が必要になったことがきっかけだった。 男ばかりの兵士の世界の中で、女性らしさを保ち、それが活かせるのか――それが気になり読み進める。 前半はアシュリーや彼女の同僚たちの話(物語のバックボーン)。 軍への入隊、プログラムへの参加が、自己実現のためであること、男性的な価値観にも基づいている事に驚きつつ、男性と同じ過酷なプログラムをこなしてゆく様を応援しながら読む。(男性兵士の女性の生理にまつわる迷信には苦笑) 実際に特殊部隊との作戦に関わると、やはり男性中心の社会で(多少、男性兵士から気遣いを受けつつ)、時に女子力を発揮する。 それが兵士の排他的・支配的な男性社会を変えていくのではないだろうか―― 第二次大戦と、911以降の戦争の在り方は変わった。 そんなアメリカの戦術史も垣間見る。 結末は残念だけど、彼女たちの活躍、布石となった事、それらにおいて彼女たちの勇気と行動に、敬意を。

Posted by ブクログ

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