1,800円以上の注文で送料無料

ゆたかで楽しい海洋観光の国へ、ようこそ!
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

ゆたかで楽しい海洋観光の国へ、ようこそ!

中瀬勝義(著者)

追加する に追加する

ゆたかで楽しい海洋観光の国へ、ようこそ!

定価 ¥1,100

440 定価より660円(60%)おトク

獲得ポイント4P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 七つ森書館
発売年月日 2016/07/01
JAN 9784822816582

ゆたかで楽しい海洋観光の国へ、ようこそ!

¥440

商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2022/08/14

日本が持続可能な社会を目指す方向性を提言する書籍である。とは言うものの決して堅苦しい書籍ではない。第1章は「足元から考えるエコライフ」である。著者が生活する東京都江東区での屋上菜園や自転車生活の取り組みを紹介する。環境問題というと地球規模で考える傾向があるが、それは実生活から遊離...

日本が持続可能な社会を目指す方向性を提言する書籍である。とは言うものの決して堅苦しい書籍ではない。第1章は「足元から考えるエコライフ」である。著者が生活する東京都江東区での屋上菜園や自転車生活の取り組みを紹介する。環境問題というと地球規模で考える傾向があるが、それは実生活から遊離した観念的な机上の空論になってしまう危険がある。その点、本書は地に足着いた議論になっている。 本書の素晴らしいところは、高度成長の輸出大国からの転換を正面から見据えていることである。工業製品の生産は後進国に追い抜かれる運命にある。日本に農産物や資材を輸出してきた国々も自国の経済発展によって内需に重点を置くようになる。資材を輸入して工業製品を輸出する経済大国モデルは成り立たなくなる。故に国内の資源を上手に利用する方向への転換を提言する(5頁)。 本書は明治維新以来の工業化の行き詰まりを指摘し(43頁)、江戸時代の循環社会を評価する(44頁)。これも素晴らしい歴史観である。現代が戦後レジームの転換期であることは事実である。「昭和の戦後は良かった」は現役世代には既得権擁護の抵抗勢力にしか映らない。だからと言って戦前の日本の復活を歓迎するものではなく、戦前の日本が日本の伝統を体現したものとも思わない。それ故に江戸時代をモデルとすることは魅力的である。 本書は与那国島のエコツーリズムを紹介する。対馬のように外国人環境客で賑わうボーダーツーリズムの発展を期待する(70頁)。著者の訪問時は自衛隊の与那国沿岸監視隊駐屯地が建設中であった。それに対しては「素晴らしい自然に対し違和感を覚えた」と記している(66頁)。 ここからは侵略されにくい国について考えさせられる。純軍事的に考えれば国境沿いに軍隊を展開することが攻められにくくなる。しかし、国境沿いの軍事基地は相手国に攻める拠点になるものであり、相手国の防備を誘発し、国境沿いに軍隊が対峙することになる。それは衝突が起きやすくなる。現代の軍事行動は民間人の犠牲を嫌うためである。ボーダーツーリズムが発展して相手国の国民が観光に来る状態の方が侵略されにくいのではないであろうか。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品