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投資される経営 売買される経営
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投資される経営 売買される経営

中神康議(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本経済新聞出版社
発売年月日 2016/06/01
JAN 9784532320867

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商品レビュー

4.1

7件のお客様レビュー

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2024/08/06

これは良い本です。自分が目指す投資の絵姿、経営層とのコミニケーションなど、言語化されており、思考がスッキリした。

Posted by ブクログ

2021/11/12

企業価値に主眼を置いている一冊。 ROICを重視すべきとはあるが、ROICやROE、ROAそれぞれのみに着目しないということも本書で把握できる。 書き方が非常に楠木先生風ではあるが、実際は日本長期投資の雄であるみさき投資が著者である。 ◯長期投資家だけ狙い撃て 長期投資家はRO...

企業価値に主眼を置いている一冊。 ROICを重視すべきとはあるが、ROICやROE、ROAそれぞれのみに着目しないということも本書で把握できる。 書き方が非常に楠木先生風ではあるが、実際は日本長期投資の雄であるみさき投資が著者である。 ◯長期投資家だけ狙い撃て 長期投資家はROEではなくROICを見る ROEは財務レベレッジをかけることで、株主にだけは高い資本生産性を提供することが可能..しかしそれは小手先だと知っているので、増配や自社株買いを冷ややかに見ている よく耳にするROEはもちろん大事だが、株主しか向いておらず万能ではない。ROAはステークホルダー全員を見ていて大雑把すぎる。ROICは分母から本業と関係ない資産を切り出している事から、純粋な事業競争力を見るのに適している ◯ROEはセンターピンを外している 伊藤レポートやコーポレートガバナンスコード、ISSのROE5%基準によって、ROEにスポットライトがあたっている しかし、企業が掲げるROE目標や改善策はセンターピンを外している 日本企業のROEの低さは明白で「本業で利益をあげる力」が欠けていること。これがROE向上のセンターピンであり、多くの企業がROE改善にフォーカスしてしまっている 長期投資家ももちろんROEには注意を払っているが、金融工学的な手法はすぐに見破る ◯実力のキャッシュフローを伸ばせ~実力のキャッシュフローを知るためのプロセス。絶対価値を算定せよ~ 資産バリュー:最も保守的なバリュー。この会社をゼロからつくるとしたらいくらかかるのか?という概念。「再調達価格」とも言われる。明確な期限決めはないが、過去の費用を足して価値を算定する 収益バリュー:将来の成長を織り込まない、現状の稼ぐチカラ。ROEも収益バリューの1つ 成長バリュー:最も多様な計算や調査が必要なバリューであり、しかも投資家が成長に必ずしも価値を見出してくれるとは限らない 競合障壁:高い障壁をもっていて、競合が激しい戦いを仕掛けてきたとしても、安定したキャッシュフローが見込めることが重要。今高い業績を出していても、調査されて高い障壁でないと判断されれば見向きされなくなる この会社はどれくらいのキャッシュフローを安定的に上げられる会社なのか=実力のキャッシュフロー https://www.jpx.co.jp/equities/listed-co/award/nlsgeu000002dzl5-att/01_nakagami_shiryou.pdf ↑これ見たほうがわかりやすい ◯持続的企業価値(みさきの公理) 事業の資質:障壁と競争優位、ストーリーが重要。特に障壁を意識せよ ヒトの気質:知的貪欲さ、オープンに聞き入れる姿勢、少数でも株主に対する意識をもっているか(社会の公器意識なく経営している経営者はダメ) 経営の洗練:これが最も日本企業に欠けている、洗練させよ。『m』を磨きぬいていくことができれば絶対価値は持続的に上昇し、投資家も長期投資が容易になる ◯競争障壁を築くための5つの切り口 リソース 特定企業しか持っていない独特の資源。レアメタルなどの素材や特許など 規模 規模がもたらすコスト優位 スイッチングコスト 変えるのが大変 習慣化 嗜好品など慣習化してしまうもの サーチコスト 探すのが大変なもの 余談:長期投資家が嫌いなこと、好きなこと ・小手先の数字合わせや横並び思考、思考停止や観念論、ゆるみ・・・ ・教科書論や物真似で競争に勝っていけるほど甘いものではない 倦まずたゆまずゆるまず、「m」を改善することに燃えている経営者がいるのか、いないのか? 長期投資、最大の敵は行動がブレること 行動がブレるか、ブレないかの最後の砦は「この人に最後まで賭けられるか?」 「この人が好き、この人の自己規律が好き、だからこの人の経営に賭けたい」という『感情』 実はこれこそが「投資される経営 売買される経営」の最大の分岐点 余談:日本に「短期・順張り」投資家が多いのはなぜ? 経営側の問題が大きい 1960年以降(継続してデータが収集できる)一部上場企業1013社で 3年に一回以上の頻度で過去最高益を更新できたのは12%(128社) 年率5%に相当する利益成長を実現できたのはさらに少ない7%弱(69社) この10年間で株主資本コストを上回ってきた上場企業は25%しかない 4分の3の企業が、「株主価値破壊企業」

Posted by ブクログ

2019/09/09

平易な語り口だし、そんなに突拍子もないことを言っているわけではないので読みやすい。ただROICのくだりはちょっとわかりにくい。

Posted by ブクログ