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釜ケ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム
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釜ケ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム

上田假奈代(著者)

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釜ケ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム

定価 ¥1,870

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 フィルムアート社
発売年月日 2016/06/21
JAN 9784845916009

釜ケ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム

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商品レビュー

4.5

3件のお客様レビュー

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2022/10/11

ココルームには数回だけ行ったことがあります。その活動も存在自体も気になりつつ、なかなか深く入り込めず。 ココルームができるまでと、できてからと、これからが、関わる様々な人の声を集めて語られます。また行ってみよう。

Posted by ブクログ

2020/02/11

この本の著者“上田假奈代”さんの名前を見て「どこかで見たっけ?」 名前の假という漢字が珍しいのでぼんやりそう思ってたら、この本の40ページで答えはすぐ見つかった。 -彼女は私が大学時代に大きく影響を受けた橋口譲二さんの写真集「十七歳の地図」(その後復刊時に「十七歳」と改題)に載り...

この本の著者“上田假奈代”さんの名前を見て「どこかで見たっけ?」 名前の假という漢字が珍しいのでぼんやりそう思ってたら、この本の40ページで答えはすぐ見つかった。 -彼女は私が大学時代に大きく影響を受けた橋口譲二さんの写真集「十七歳の地図」(その後復刊時に「十七歳」と改題)に載り、独特の存在感を示していたその人だった。-私の目前にいわば“再登場”した形。 さっそく書棚から、17歳から10年後を追った同じ橋口さんの写真集「十七歳の軌跡」を取り出し、上田假奈代さんの章を読んでみる。17歳の時の「アーティストになりたい」発言から、29歳では自己の表現のために生きようとすることの葛藤や困難と、それにもかかわらず表現の追求にこだわり続ける思いが赤裸々に語られていた。 私が書店でこの本を手に取ったのは、上田さんやココルームのことを知っていたからではない。「釜ヶ崎」と「表現の場」とが入ったタイトルを見て第一印象でレジに持って行っただけ。 でもこの本を読むまでは実際のところ、世間で日雇い労働者やホームレスの街として認識されている「釜ヶ崎」と「表現」とがつながりにくかった。 ところが上田假奈代さんの文や談話を読むと、私の「釜ヶ崎」のイメージが変化するのがわかった。 -つまり彼女は、釜ヶ崎が「労働者の集まる街」としてではなく、「自分を表現したい者が集まる街」「自己を表現したいがうまく表現できず、上手に生きられない人が集まる街」であることを発見したのだ。 どちらかと言うと独特といえる個性をもち、世間のなかでその置き場所を探しあぐね、自分の生き方に悩んでた彼女は巡りめぐって「釜ヶ崎」に辿り着いた。 他方で労働者も、人生で様々な挫折や曲折を経て「釜ヶ崎」に行き着き、両者は交差した。 そこで彼女が労働者のなかに自分と同質のものを見いだし「労働者たちが自分と同じく表現に悩む者なのだ」と発見できたとしたら、まるでドラマのように劇的だ。 もちろん美談ばかりでない。同じ表現に悩む者でも、その人生における背景が全く異なる両者は幾たびかの激しい摩擦を生じさせている。 でも彼女ならば、悩み苦しんだうえで、労働者の“自己主張”すらも、その数奇な人生からくる「表現」だと悟ることができるのでは、と思える。 それは私の買いかぶりではない。その証拠に、謙遜し韜晦する彼女を暖かく見守るかのように、それぞれの道の達人が心に残る文章や談話を彼女に寄せている。 谷川俊太郎さんは、自らの半生を小粋に照れ隠しながら語る労働者になりきったかのような詩「路上」を彼女に献上(これがいい詩!)。 政治社会学者の栗原彬さんは、釜ヶ崎に労働者が集まることについて、どこからも排除され行き場のない“難民性”と関連付けている(これが彼女のヒントになったのかな?)。 美術家の森村泰昌さんは、労働者が表現にかかわることに関して「表現は自分と世界との出会い直しである」と看破している。 生きづらさを抱えていた上田假奈代さんが紆余曲折の末に自分の居場所を釜ヶ崎で見つけられたように、すべての生きづらく感じる人たちにとっての「釜ヶ崎」が見つけられますように。

Posted by ブクログ

2017/10/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「人はみな孤独だと僕は考えます。僕はそのことを前提に日々送ることを受け入れています。 でも同時に、誰かと触れていたいと強く渇望し、望んでもいます。(甲斐賢治)」

Posted by ブクログ

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