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千駄木の漱石 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2016/06/08 |
JAN | 9784480433589 |
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千駄木の漱石
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千駄木の漱石
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商品レビュー
4.2
5件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ひとりごと 漱石が好きな友人に、お茶の水近辺にある、漱石が食べた牡蠣定食屋さんの店に連れて行ってもらって食べたことがある。 まだ10代の私は、幻想文学にどっぷりはまっており、夏目漱石にはあまり興味がなかった。 けれどあの友人にはかなり刺激を受けたのを、この中の牡蠣の話で思い出した。 音楽もそうだが、本もとても個人的な想いと重なるものだが、ぼんやりと、何でも揃っているような大きな書店で、棚を隅から隅へと渡り歩き、そして、かなり前に出た(私からすると「最近」の感覚)この本を見つけ、表紙が漱石の絵で、時間潰しにはもってこいと思ったのに、こんなに素晴らしい本を手にできたと思えたのは久しぶり。 ネットができてからも本は本屋でと、なるべく意識しているのは良かったな。それ以前に、まだまだ大きい本屋が続いてくれていること、それを支えるべく、やはりこれからも本屋で。
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千駄木時代の漱石とその周りの人々、そしてその地域、その時代にまつわる諸々の逸話ともりだくさんで興味深く、至福の読書だった。家族に対する暴君ぶりと打って変わって、弟子たちに対する細やかな優しさが印象的。千駄木を離れて作家一本でやっていくようになってからは執筆活動に追われ、弟子への手...
千駄木時代の漱石とその周りの人々、そしてその地域、その時代にまつわる諸々の逸話ともりだくさんで興味深く、至福の読書だった。家族に対する暴君ぶりと打って変わって、弟子たちに対する細やかな優しさが印象的。千駄木を離れて作家一本でやっていくようになってからは執筆活動に追われ、弟子への手紙も業務連絡的なものが多くなったというので、漱石にとって千駄木時代は色々不平不満はあるものの人と交わりを楽しめる良い時代だったのだろう。
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千駄木時代の漱石、というと、ロンドン留学後、『吾輩は猫である』や、『坊ちやん』、『野分』を書いたころらしい。 千駄木のその家は、鴎外兄弟も住んだ家だという。 ということは、今は明治村にあるあの家ということか? さすがの森まゆみさんで、明治のころの街の様子、借家事情、経済生活な...
千駄木時代の漱石、というと、ロンドン留学後、『吾輩は猫である』や、『坊ちやん』、『野分』を書いたころらしい。 千駄木のその家は、鴎外兄弟も住んだ家だという。 ということは、今は明治村にあるあの家ということか? さすがの森まゆみさんで、明治のころの街の様子、借家事情、経済生活など、細部まで調査されていて、そのころの漱石の様子が今までよりクリアに伝わってくる。 かつてであれば、偉大な文豪、弟子たちに慕われ、漱石人脈を形成した偉人のイメージがあった。 近年は鏡子夫人の立場からのドラマや書籍も多く、家族からすれば厄介な人という側面もクローズアップされている。 本書は、そのどちらにもバランスよく目を向ける。 身勝手で、暴君で、外面がよくて、面倒見がよく、率直で・・・という、漱石の多面性が見えてくる。
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