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パリピ経済 パーティーピープルが市場を動かす 新潮新書664
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2016/04/01 |
JAN | 9784106106644 |
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商品レビュー
2.8
13件のお客様レビュー
序盤: 「若者から聞いたのはこんな感じ!」 →「その友人なら聞いた話はこうらしい!」 という又聞きが増え、濃度が益々薄くなってた。 途中: 若者のインタビュー →なんかパリピを小馬鹿にしたような気もする文章。 ラスト: 若者の意見を取り入れて、 「こういうのが今後流行ると提...
序盤: 「若者から聞いたのはこんな感じ!」 →「その友人なら聞いた話はこうらしい!」 という又聞きが増え、濃度が益々薄くなってた。 途中: 若者のインタビュー →なんかパリピを小馬鹿にしたような気もする文章。 ラスト: 若者の意見を取り入れて、 「こういうのが今後流行ると提案します!」 という、 就活のグループディスカッションのような まとめ。 あとがき: 「マイルドヤンキーの言葉を流行らしたのは自分!」などの自慢。 うーーーん… 『1986年-1991年頃(バブル世代)は、 マスコミが流行っているものを紹介→それを若者がそのまま真似る「マニュアル主義」が多かった。 (自分達の両親の世代) 』 タメになったのココだけかな…
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とんでもない奇書 最初はパリピの定義や歴史についてだったのに、最後らへんは「パリピの生態は○○の傾向にあるので、こういうものを与えるとパリピはよろこびます」みたいな生き物図鑑みたいになってた なんだこれ
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1977年東京出身の博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーによる現代日本若者論。著者には他に『ヤンキー経済』(幻冬舎、2014年)などの現代日本若者論が存在するが(「マイルドヤンキー」という言葉を生み出したのも著者である)、本書も「パリピ」(パーティーピープル)という切り口から...
1977年東京出身の博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーによる現代日本若者論。著者には他に『ヤンキー経済』(幻冬舎、2014年)などの現代日本若者論が存在するが(「マイルドヤンキー」という言葉を生み出したのも著者である)、本書も「パリピ」(パーティーピープル)という切り口からの現代日本若者論となっている。 と言っても、本書は既に4年前の本なので、本書のパリピ像と現代のパリピ像はかなり異なっているだろう。それを承知の上でまとめると、パリピとは、「インターネットの発展によりマスメディアや広告代理店を通さずに、直接流行の発信者(フィクサー)に連なり、流行を最前線で享受する層」ということになりそうである。 “ 1970年代から90年代にかけての若者のトレンドは、ヒット曲しかりファッションしかり、テレビ番組や雑誌や広告といった「マスメディア=プロの大人」が仕掛けて作り出すものでした。もしくはプロの大人たちがトレンディーな若者たちとつながり、そこから流行を作り出していきました。前世紀までよく聞かれた「広告代理店の人と知り合いの大学生」が、一定の地位を確保していたのはそのせいです。 しかし現在、若者のトレンドのかなりの部分はこのような大人が作ったシステムの外で生まれ、場合によっては、大人たちに知られることのないまま、拡散していきます。 その立役者として中心的に機能しているのがパリピです。ハロウィンのように、パリピが流行らせたものが老若男女をも巻き込んだ国民的なイベントに発展していく可能性も、あわせて留意しておきたいところでしょう。”(本書17-18頁より引用) “ パリピは既に巷で流行っているものをミーハーに追いかけるのではなく、海外セレブや国内の一部で流行っているものをいち早く見つけ出す嗅覚を持ち、それを自分のものにしてマスに対して伝道する役割を持っています。”(本書22頁より引用) 興味深いことに、2016年刊行(ということは本書に出てくるようなパリピ像がリアルだったのはさらにその数年前)の本書には、パリピが飛び付く上流の文化の発信源として、韓国の存在が挙げられている(48-51頁)。インターネットやSNS上での反韓国的言説(というのも嫌になるようなヘイト表現)を目にする機会を思うに、流行に最初に飛び付く位置にいるパリピの親韓国的な感覚と、流行を後追いする側にいそうな人々の反韓国的な感覚のズレがまさかここまで大きかったとは。2010年代半ばには日本は韓国からオシャレなものを学び、取り入れなければならない立場になっていたのだ。 ただ、統計その他のデータ面で弱い気がする。極端な話、全部著者の目に入った特殊な人々の話であって、「パリピ」という言葉でまとめて一般化して語れる存在ではないのでは?というような疑問も成り立たないではない。しかし、にもかかわらず、やはり著者の身の回りには、このような人びとの世界があるのだろう。パリピの特徴の一つとして著者は、「家の裕福な人が多い」(63-64頁)ことを挙げているが、現代日本の格差社会の上層部にいる若者達はこんな風になっているのだと改めて思った。1920年代の日本の富裕層の若者達が「モボ」とか「モガ」とか言われながら外国の文化に被れている最中で、そんなことはどこ吹く風と極右や極左が勢力を伸ばしていた構図と、なんとなく被る気がしないでもない。
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