うつくしい絵

かこさとし(著者)

• 販売会社／発売会社: 偕成社
• 発売年月日: 1974/04/06
• JAN: 9784034170106

商品レビュー

2025/06/29

2025.6.29市立図書館
図書館の児童書の棚で浮世絵関連の本をみていたときに目に入り、ちょうど北斎もとりあげられていたので借りてみた。
初版は1974年だが、借りたのは1991年改訂版。
国も時代もさまざまな個性的な画家たちの作品、ダ・ビンチのモナリザ、ゴッホのひまわり、レーピンのボルガのふなひき、北斎の富士山、ピカソのゲルニカといった名作がそれぞれ「うつくしい絵」と感じられるのはどうしてなのか、かこさんなりの美術入門。

あとがきには、この本に込められた三つの思いとして、第一に中学生の頃にダ＝ビンチの自画像の瞳に射すくめられた経験からの偉大な画家たちへの敬愛の念、第二に子ども会で二十年近くやっていた絵画指導で子どもたちに問い、考え、語ってきたことの集大成、第三に庶民の暮らしと無縁なところで動いている画壇や現代芸術へのひそかな疑問と批判があげられている。

見る人の心を打つ絵というのは、画風がどうであれ、やはりなんらかの共感を引き出す思い、絵として描かずにはいられぬなにかがこもっているからなのだなあ、と思えた。

同じシリーズで「すばらしい彫刻」という作もあるらしいのでいつかみてみたい。

2025/04/06

かこさとしさんに興味を持って、絵本以外…これも絵本か…少しお兄さん、お姉さん向けのものにも手を出して見ている。難しいことを平易な言葉ですごくよくまとめてあると思う。

2024/08/27

(2024/8/28返却)
まいけるさんの書架で見て、タイトルが気になって借りた本。
児童書で、全ての漢字にはふりがなが振ってあり、多分、小学生中学年以上で習う漢字はひらがなで書かれている。
幼児から触れられる絵画の世界。
美しい本からは、画家の美しい心が感じ取れると書かれている。
イタリアのダ・ビンチ、オランダのゴッホ、ロシアのレービン、日本の北斎、スペインのピカソ。
代表作はもちろん知っているが、作者がどのような思いで書いたのかは知らなかった。知ることが出来て良かった。