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古代史研究七十年の背景
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古代史研究七十年の背景

上田正昭(著者)

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古代史研究七十年の背景

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 藤原書店
発売年月日 2016/06/01
JAN 9784865780758

古代史研究七十年の背景

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2016/08/26

今年3月に死去した京大史学の泰斗の自伝からこの方の意外な過去を知った。豊岡、西陣、亀岡と3つの故郷を持ち、被差別部落、在日への差別からの解放への情熱を持った日々。そして部落問題研究所研究員、鴨沂高校教諭を経て、京大へ。信念の人は「帰化人」という呼び名を「渡来人」に定着させた。この...

今年3月に死去した京大史学の泰斗の自伝からこの方の意外な過去を知った。豊岡、西陣、亀岡と3つの故郷を持ち、被差別部落、在日への差別からの解放への情熱を持った日々。そして部落問題研究所研究員、鴨沂高校教諭を経て、京大へ。信念の人は「帰化人」という呼び名を「渡来人」に定着させた。このことも若き日の情熱に結びつくように思われる。 著者が引用するイタリアの歴史学者クローチェの言葉は深い意味は分らずとも、印象深い。「歴史は生きた歴史であり、年代記録とは死んだ歴史である。歴史とは現代的歴史であり、記録とは過去の歴史である」新しい発見がいくつか。光仁天皇皇后(桓武天皇生母)高野新笠が百済・武寧王、そして高句麗・都慕王の系譜でもあるという続日本紀の記述、そして百済滅亡後に義慈王の子・善光が日本で百済王と名乗ることを許され、その曾孫が百済王・敬福であるとの記述、は日韓の深い縁がかつては憚りなく語られていたということだろう。天皇制と言う用語が1932年のコミンテルンのテーゼで初めて使われたとの説明は実に興味深いところ。また鎖国と言う言葉もケンペル「日本誌」1801年が初!

Posted by ブクログ

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