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富士山大噴火と阿蘇山大爆発 幻冬舎新書419
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富士山大噴火と阿蘇山大爆発 幻冬舎新書419

巽好幸(著者)

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富士山大噴火と阿蘇山大爆発 幻冬舎新書419

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻冬舎
発売年月日 2016/05/28
JAN 9784344984202

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2022/01/02

前半は東北大地震(3.11)以来、列島の火山が活動期に入ったなどという俗説をマグマ学の第一人者がやんわり否定する。そんなに単純な話じゃないよ、というため息が聞こえてきそう。また、地震予知分野よりはマシなようだが火山学でもまだまだわからないことが多くて噴火を予測するのはかなり困難で...

前半は東北大地震(3.11)以来、列島の火山が活動期に入ったなどという俗説をマグマ学の第一人者がやんわり否定する。そんなに単純な話じゃないよ、というため息が聞こえてきそう。また、地震予知分野よりはマシなようだが火山学でもまだまだわからないことが多くて噴火を予測するのはかなり困難であるようだ。 後半は、列島の火山活動を概観して、非常に稀だが一旦起きると極めてシビアな災害、例えば阿蘇4噴火の再来や南海地震などに備えるべし、との提言。役人は頻度が小さいと見込まれるとなかなか動けないとのお嘆き。 面白く読んだが、もう少し火山学に振って深めのお話を読みたい。

Posted by ブクログ

2019/01/15

著者はマグマ学の専門家であり、信頼できる本。 そもそもマグマがプレートの沈み込んでいる深いところで、どの様に形成され地上に浮かび上がり、マグマだまりを作っていくのかなど、火山の様々な事が判り易く解説されている。 本題はカルデラ噴火が、文字通り日本を壊滅(死者1億人・九州ほぼ全土に...

著者はマグマ学の専門家であり、信頼できる本。 そもそもマグマがプレートの沈み込んでいる深いところで、どの様に形成され地上に浮かび上がり、マグマだまりを作っていくのかなど、火山の様々な事が判り易く解説されている。 本題はカルデラ噴火が、文字通り日本を壊滅(死者1億人・九州ほぼ全土に火砕流、火山灰大阪50センチ、東京20センチ・・・)させるということ。この噴火により日本全土で長期間水道・電気・物流がストップし、復旧も絶望的となれば死を待つばかりだ。 確度は100年内に1%だが、阪神淡路や熊本の地震が、発生前の確率が、これと同程度であった。 九州の噴火であれば、被害が少ないのは国内では北海道東部と沖縄のみ。関東は翌々日には身動きは取れなくなる。それまでに移動出来なければTHE ENDである。

Posted by ブクログ

2017/08/08

マグマや火山の形成、噴火の要因、富士山や巨大カルデラ噴火について、わかりやすくまとめられている。 マグマは、海洋プレートが沈み込んだ100km以上の深さでプレートから絞り出された水とマントルが反応して生まれる。玄武岩質マグマは、比重が重いマントルの中を上昇した後、ほぼ同じ比重の...

マグマや火山の形成、噴火の要因、富士山や巨大カルデラ噴火について、わかりやすくまとめられている。 マグマは、海洋プレートが沈み込んだ100km以上の深さでプレートから絞り出された水とマントルが反応して生まれる。玄武岩質マグマは、比重が重いマントルの中を上昇した後、ほぼ同じ比重の地殻の底で止まる。そこで冷えて結晶化したものが沈み、液体部分に軽い二酸化ケイ素が増えた安山岩質マグマが残ると、地殻より比重が軽くなって上昇し、地殻内にマグマだまりをつくるが、地表に到達するまでに大部分は結晶化する。これによって大陸地殻が成長することになる。一方、伊豆・小笠原弧の地殻は重くて薄いため、玄武岩質マグマが上昇しやすく、大量のマグマが海底に達して大きな海底火山を形成する。 マグマ溜まりが地震によって揺さぶられると、発泡現象によりマグマに溶け込んでいる水が気体となって圧力が高まり、岩盤に割れ目ができると体積が増えてさらに発泡が起きることを繰り返して噴火を起こす。巨大地震が起きると歪みが解放されて、地盤に働く力が圧縮から引っ張りへと変化するため、マグマ溜まりの圧力が下がることも噴火の要因として考えられる。噴火マグニチュードは、噴出物の総重量(kg)の常用対数から7を引いて求める。 数十万年前、伊豆半島周辺では、箱根火山、愛鷹火山、先小御岳火山、天城火山などの火山活動が盛んだった。箱根火山は6万6000年前にM6.1の大噴火を起こし、火砕流は横浜まで到達し、都内に20cmの東京軽石層を形成した。富士山は未熟な地殻の上に作られたため、玄武岩質でできており、密度が重く、粘性が低いためにストロンボリ式噴火を繰り返し、円錐形の山体ができあがった。 富士山が噴火すれば、降灰が50cmに及ぶ富士吉田や御殿場では家屋に被害をもたらし、10?になる大月以南、三島以北、神奈川県の大部分では鉄道や道路が通行不能になる。2cmの降灰が予測される中伊豆、東京、千葉の大部分では、電機や水道の供給が止まり、農作物は収穫不能になり、呼吸器系疾患をもたらす。 巨大カルデラ噴火は、プリニー式噴火によって大量のマグマが噴出した後に、カルデラが陥没していくつもの割れ目が生じてクライマックス噴火を起こすもの。8万7000年前の阿蘇4噴火(M8.4)では、自らの熱によって火山灰同士がくっついた溶結凝灰岩によって宮崎県の高千穂峡や大分県の滞迫峡ができ、北海道でも15cmの火山灰が積もった。2万9000年前に起きた姶良カルデラ噴火(M8.3)は、火砕流が九州南部を覆い尽くし、鹿児島地方でシラスと呼ばれる200m近くの火山灰層をつくり、偏西風によって運ばれた火山灰は、10?以上の丹沢軽石の火山灰層(AT)や鳥取県大山周辺の20cmのキナコと呼ばれる火山灰層を形成した。7300年前の鬼界アカホヤ噴火(M8.1)では、九州南部に30cm以上の火山灰が降り積もり、南九州の縄文人は絶滅した可能性が高い。鬼界アカホヤ噴火のエネルギーは、大型台風の10倍、富士山宝永噴火やM9地震の800倍にもなる。 著者は、災害対策の必要度の指標として、その死亡者数と発生確率を掛け合わせた「危険値」を用いている。 南海トラフ地震 推定4%×32万人=12800人/年 巨大カルデラ噴火 推定0.003%×1億2000万人=3600人/年 首都直下地震(M7以上) 推定4%×2万3000人=920人/年 富士山山体崩壊 1/5000年×40万人=200人/年 豪雨・土砂災害 実数100人/年 阪神淡路大震災 前日の確率0.02〜8%×6400人=1〜500人/年 富士山噴火 推定1/1000年×1万4000人=14人/年

Posted by ブクログ

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