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自由学校 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2016/06/10 |
JAN | 9784480433541 |
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自由学校
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
読みながらしみじみ「獅子文六好きだなぁ」って思った。 なんでもっと有名じゃないんだろう。 教科書に漱石や太宰を載せるのもいいけど、獅子文六、載せませんか? 内容について。 序盤の五百助がぐうたらすぎて、また同性ということもあって、ずっと駒子贔屓で読んだ。だからちょっと結末にんん...
読みながらしみじみ「獅子文六好きだなぁ」って思った。 なんでもっと有名じゃないんだろう。 教科書に漱石や太宰を載せるのもいいけど、獅子文六、載せませんか? 内容について。 序盤の五百助がぐうたらすぎて、また同性ということもあって、ずっと駒子贔屓で読んだ。だからちょっと結末にんん?って気持ちもなくはないんだけど、会話にも地の文にも楽しませてもらったので大満足。
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開巻早々、暢気者にして怠け者の夫・五百助に堪忍袋の緒が切れた妻・駒子さんは亭主を叩き出す。 昭和25年、敗戦により戦前の価値観は暴落し、台頭する自由の風潮の下、駒子さんはあんな役立たずの夫に縛られることはないんじゃないかと、夫なき身辺に現れる男性に改めて目を向けてみたり、追い出さ...
開巻早々、暢気者にして怠け者の夫・五百助に堪忍袋の緒が切れた妻・駒子さんは亭主を叩き出す。 昭和25年、敗戦により戦前の価値観は暴落し、台頭する自由の風潮の下、駒子さんはあんな役立たずの夫に縛られることはないんじゃないかと、夫なき身辺に現れる男性に改めて目を向けてみたり、追い出された五百助は日頃の妻の一々を煩く思っていたところ、これ幸いと独り身の自由を謳歌して放浪してみたりする。二人それぞれに我が身の自由に思いを巡らせ、彷徨する訳なのだが…。 皮肉と親しみを絶妙な塩梅で効かせて登場人物を描く筆致は流石という感じ。 右往左往の結果さてどうなったかというと、何かを学んだようで人の心なんてままならないんだなあ、という付録が効いている。
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ウイットに富んでいて軽い文章は読みやすいけど、夫婦間のやり取りはくすぐってはくれるが、もう新しいとは言えないかも。この夫婦喧嘩は現代ならモラルハラスメント問題に発展だ。 自由になりたいとて仕事を辞めてしまったぐうたら夫を、あの当時(戦後5年1950年ころ)妻が夫に「出ていけ!」...
ウイットに富んでいて軽い文章は読みやすいけど、夫婦間のやり取りはくすぐってはくれるが、もう新しいとは言えないかも。この夫婦喧嘩は現代ならモラルハラスメント問題に発展だ。 自由になりたいとて仕事を辞めてしまったぐうたら夫を、あの当時(戦後5年1950年ころ)妻が夫に「出ていけ!」っていうのが新しかったので。 むしろあの頃の風景や風俗情景を知るにはよい。わたしは小学3,4年ころだったから社会や周りのことはわかっていない。「戦後ってこんなふうだったのね」という感じで読んだが、それが興味深くなおかつおもしろかった。
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