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エリアリノベーション 変化の構造とローカライズ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 学芸出版社 |
発売年月日 | 2016/05/01 |
JAN | 9784761526221 |
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エリアリノベーション
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読了しました。 ■なぜ手に取ったのか まちづくりに携わっている後輩から紹介されて手にした本です 以前より、地域を活性化できないかと漠然と思ってました。 空き家対策、単発的なイベントや、単なるハード的なデベロップ メントだけではなくて、人の心も興すようなソフトなデベロップ メント...
読了しました。 ■なぜ手に取ったのか まちづくりに携わっている後輩から紹介されて手にした本です 以前より、地域を活性化できないかと漠然と思ってました。 空き家対策、単発的なイベントや、単なるハード的なデベロップ メントだけではなくて、人の心も興すようなソフトなデベロップ メントはできないと考えていたところ紹介されました。 ■何が語られていたのか 本著は、エリア=地域、区域を、リノベーション=再生することについて 書かれています。 具体的には ①東京 神田・日本橋 ②岡山 問屋町 ③大阪 阿倍野・昭和町 ④尾道 旧市街地 ⑤長野 善光寺門前 ⑥北九州 小倉・魚町 のエリアリノベーションのことが書かれていました。 それぞれの街のエリアリノベーションが、モデルロールとして描かれています。 特徴的なのが、その6つのまちづくりを単純に紹介しているのではなく、 著者が考える9つ切り口で各事例に切り込んで語られています。 ■何を学んだのか 6つの街それぞれには、フィクサー的な人物・集団がいてます。 本人たちは「エリアリノベーションをやろう」と思って、 まちづくりをしていない。 それぞれに地域における社会課題について、やっているうち、知見・仕事など を通じて結果的にエリアリノベーションをしていることになっている。 本著がミソなのが、それぞれの街の経緯の中に、「共通事項」をがあると語っており、そのベストプラクティスともいうべきことを踏まえ、意識して活動することで、他の地域でもスムーズにまちづくりができるのではと仮説・提言している。 語られる提言は、納得のいくものであり、一つ一つはそんなにハードルは 高くない。どんな地域でも持っている、資産・情報・人財である。 その掛け合わせ方について、ベストプラクティスを意識しすることが、 現代におけるエリアリノベーションのミソであることを学びました。 ■どう活かすのか 日本は少子高齢社会の真っただ中。これからさらに進行します。 都市と地方の格差、地域間格差、世代格差、所得・教育格差など地域の社会課題は 格差が生まれそれが固定化することで蔓延しています。 私は、それらを解消する一つがエリアリノベーションであると考えています。 ベストプラクティスであるミソを意識して、人と話そう、人を集めよう、 人と動こうという気持ちにさせてくれる本でした。 ■どんな人にお勧めなのか 地域の活性化を漠然と思い描いている人、不動産業に携われている方、 地域の地主の方、空き家を解決したい行政担当者にお勧めの本です。
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次回大家の学校の予習にて。 コンビニ、牛丼、ファーストフード...どこにでもあるような街の景色に、わざわざそこに足を運ぶ理由はない。 だけど、時折こんなところに覗いてみたくなるような店が? なにかワクワクする街並みとか。 心にぐっとくるような風景がある。 地域活...
次回大家の学校の予習にて。 コンビニ、牛丼、ファーストフード...どこにでもあるような街の景色に、わざわざそこに足を運ぶ理由はない。 だけど、時折こんなところに覗いてみたくなるような店が? なにかワクワクする街並みとか。 心にぐっとくるような風景がある。 地域活性化とか、まちづくりとはニュアンスが異なる「エリアリノベーション」とは何か。 町にくさびを打ち込む。 その始まりが、だんだん街の風景を変えていく。 全国の実践例を踏まえたエリアリノベーションの指南書。
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京都の恵文社に置いてあり、OpenAの馬場さんが執筆された本ということで気になり購入。 本書は全国のエリアリノベーションの事例を紹介し、エリアリノベーションが発展し、継続している事例に共通する事項を解説した本です。 不動産業界で働く自分から見ると、このエリアリノベーションはいわ...
京都の恵文社に置いてあり、OpenAの馬場さんが執筆された本ということで気になり購入。 本書は全国のエリアリノベーションの事例を紹介し、エリアリノベーションが発展し、継続している事例に共通する事項を解説した本です。 不動産業界で働く自分から見ると、このエリアリノベーションはいわゆる市街地再開発事業による「まちづくり」とは一線を画すもう一つの「まちづくり」に感じました。 従来の日本で高度経済成長とともに押し進められてきた行政主導の宅地開発というまちづくりや都市計画法による地方の駅前市街地再開発によって、均質な都市がダラダラと広がっていく一方で、大店法によって商業の郊外化が加速し、本当の地元・まちの商店に顧客がいなくなっていくことが地方の現状です。 それを打開する動きがこのエリアリノベーションであり、 具体的には(主に)空き家の「面」でのリノベーションからリーシング・管理までのワンストップの事業といってもいいのではないでしょうか。 それは従来の開発のプロセスである 計画する⇒作る⇒引き渡す ではなく、 「使う人」が使い方や場所を探し出す ↓ いくらまで・どこまで作れるか決める ↓ 最後の詰めで計画に落とし込む という逆転のプロセスが働いています。 このエリアリノベーションの成功にはいくつか共通の条件があり 1.先ほどの逆転のプロセスによって展開されている 2.職能を横断するプレイヤーがいる (建築も不動産もメディアも) 3.以下の四つのキャラクターが揃っている 不動産キャラ/建築キャラ/グラフィックキャラ/メディアキャラ これらの条件が揃った上できっかけがあれば、 エリアリノベーションが動き出すという感じです。 本書では全国での事例を詳細に紹介・解説していますが、 一番わかりやすかったのは岡山問屋町の「まずは一本通りにジグザグにアンカーとなる物件にテナントを入れ込み、あとはそこからオセロのように自然発生的にテナントが入ってくのを促す仕組みを創る」 「一方でエリアを広げず、エリアリノベーションの境界線を守る」とはっきりしたプロセスとポリシーが解説されていたところです。 やっていることは空き家のリノベーションとテナントリーシングです。ですが、エリアの境界線を守ることを通して、まちが他と同じような均質化したものになるのを避けてしっかりブランディングをしているのです。 もうひとつ印象的だったのは行政とのかかわりで、 地方のエリアリノベーションに対しては行政は「補助金を出してほしいのではない。」どちらかというと条例のガイドラインなど、環境の整備にリソースを割いて欲しいと書いてあるまちが多かったことです。 市街地再開発事業ではありえないので、ここが再開発と大きく違うところだと思います。 補助金にたいして前向きではない理由は、「リーシングにおいて借主の人となり、貸主との関係構築がとても重要で、補助金はその借主の人となりでのハードルを押し下げることになり、最終的に立ち行かなくなる」からだといいます。ここはなるほどなと思いました…。 エリアリノベーションは基本的に町の一角の小さな範囲での事業です。その分、大規模な再開発と比べてより「人間」が色濃く出て、ウェットな関係性が求められるのかもしれません。 本書を読んで特に市街地再開発事業とエリアリノベーションの住み分けの理解が進んだので、満足です。
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