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蜃気楼の犬
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2016/05/30 |
JAN | 9784062200431 |
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蜃気楼の犬
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商品レビュー
3.8
13件のお客様レビュー
5つの連作短編集。私は呉さん、これで8作目なのですが・・・・ もしかしたら、1番好きかも!てくらい、すんごく面白かった〜〜〜!! 呉さん、短編!いいじゃ〜ん、って思いながら、正直、1、2作目までは軽いテイストが面白い感じで読んでいたのだけど(いや、事件は充分陰惨なのだけどね)事件...
5つの連作短編集。私は呉さん、これで8作目なのですが・・・・ もしかしたら、1番好きかも!てくらい、すんごく面白かった〜〜〜!! 呉さん、短編!いいじゃ〜ん、って思いながら、正直、1、2作目までは軽いテイストが面白い感じで読んでいたのだけど(いや、事件は充分陰惨なのだけどね)事件そのものの、謎や動機も面白く、更に、後半に向かって、いろいろ繋がってくるところ、全編を通じてのルーキー船越や他の同僚との関係性や、そのキャラ。口に出さない番場の1人語りのユーモア感。いや〜〜私はすごく好きなタイプの警察小説でした。 ラストはちょっと感動もあり、読後感も良いです。当たりだった〜! 印象に残ったところ少し。 ーーーーー 「そう。キリのない仕事だよ。人間の善悪なんて、確率に過ぎないんだからな」 やがて気づくことなのだ。人間の裏表、被害者と加害者の曖昧さ。割り切ることのできない善悪の泥土でもがいた果てに、たとえば番場のような刑事が出来上がる。 こいつの悪いところは、自分が不利な時に誤魔化しがきかないことだろう。だがそれも言わない。船越の真っ直ぐさを挫いてしまうのを、躊躇している自分がいる。 ーーーーー 「少年」なんであだ名をつけられていたけど、船越も頑張ったね! コヨリとのことも気になるし、これは続編も書いて欲しいなあ〜〜〜(^^) 余談・・・写真ではわからないけど、この本、全ページに表紙のような黒い墨のような色が付いていて、それが尚更暗い印象を持たせますが、内容はそこまで暗くないと思いました〜。
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これは当たりだ。今後も読みたい作家さんがまた増えてしまった。こないだ読んだアンソロジーで知った作家さん。5篇の連作短編集だけど、最後に一気につながる。刑事たちがみんなかつての仲間というかチームだったのはしびれたなあ。あと、船越『少年』が最後に番場を追い詰めるのも。部下を育てる意味。復讐の殺人は許されるのか。いつも考える。続編あるのかなー。妻とのなれそめや義兄がなぜそんなに結婚に反対しているのか、このまま明かされないわけないと思うけど。しばらくこの作家さんの本を読むわ。
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41連作が最後で収斂されるのはよくある話しだけど、これはよくできたストーリーでした。ただ、復讐だけが最後の主張というのはちょっと残念です。後輩たちの成長が読める続編は無いの?
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