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裸はいつから恥ずかしくなったか 「裸体」の日本近代史 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2016/05/01 |
JAN | 9784480433626 |
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裸はいつから恥ずかしくなったか
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商品レビュー
4.3
7件のお客様レビュー
日本における「ハダカ」の文化史。「西洋文明の複眼」を契機として、日本人にとって裸が羞恥心の対象になっていくことを描いた一冊。ただし、論理構造としては「見るなの座敷」が前景化しているようで、他者から見られることで隠す、隠されることでさらに好奇の対象となるというサイクルが蓄積されたの...
日本における「ハダカ」の文化史。「西洋文明の複眼」を契機として、日本人にとって裸が羞恥心の対象になっていくことを描いた一冊。ただし、論理構造としては「見るなの座敷」が前景化しているようで、他者から見られることで隠す、隠されることでさらに好奇の対象となるというサイクルが蓄積されたのが、現在の日本人の裸感であるという行論であったように感じた。胸部に対して羞恥心を抱くようになった、胸部が性的対象としてまなざされるようになったのが、戦後からというのは驚いた。人間の欲情も文化によって創られるのだなー 前半は特に冗長な文章が見られるので、星4つ。もう少し内容を簡潔にまとめられただろうとは思う。 先日、浅草で大浴場付の安宿に泊まった。アジア系外国人観光客が、スマホを持って浴槽を撮影(盗撮?)しているところに立ち会った。彼らにとっては、同性でも、裸で浴槽に浸かるのが好奇の対象なのだろう。
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人前で裸になるのが恥ずかしいというのは人の根源的な感覚だくらいに思っていたが、自分が今いる場所でも、たったの100年前まで反対のことが常識だったというから驚いた。 時代が変われば考え方も変わる、根源的だと思っていた感覚すら180度変わるものだということが、当時の外国人から見た細か...
人前で裸になるのが恥ずかしいというのは人の根源的な感覚だくらいに思っていたが、自分が今いる場所でも、たったの100年前まで反対のことが常識だったというから驚いた。 時代が変われば考え方も変わる、根源的だと思っていた感覚すら180度変わるものだということが、当時の外国人から見た細かい描写によって実感できる。 当時の日本が文化的に遅れていたからではなく、当時の外国人の言うように恥を知らない国民性だったわけでもなく、単に日常から性を切り離す手段が違うっただけだった。日本は近代化に向けて諸外国と異なる文化をどんどん変えていき、その中で性を日常から切り離す手段も西洋化したのだった。 自分と意見が合わない人や行動が違う人を見下したり敵対したりする前に、その違いはどこからくるのか見極めることが他者を理解するために必要な感覚であり、いま常識とされていることも来年には変わっているかもしれない不安定な価値観であることを肝に銘じることが大切だと知ることができる重要な本。
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今年読んだ本の中で一・二を争う面白さだった。同時にこれ程「書かれている内容ほぼ全てを知らない」というのは初めてで、全ての頁をめくるたびに驚かされた。しかも面白おかしく比較・侮蔑するのではなくこれらの変化が日本人の精神をどのように良きに悪しきに変えてきたのを誠実に検討する驚くべき一...
今年読んだ本の中で一・二を争う面白さだった。同時にこれ程「書かれている内容ほぼ全てを知らない」というのは初めてで、全ての頁をめくるたびに驚かされた。しかも面白おかしく比較・侮蔑するのではなくこれらの変化が日本人の精神をどのように良きに悪しきに変えてきたのを誠実に検討する驚くべき一冊。
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