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ガザの空の下 それでも明日は来るし人は生きる
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ガザの空の下 それでも明日は来るし人は生きる

藤原亮司(著者)

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ガザの空の下 それでも明日は来るし人は生きる

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 dZERO/インプレス
発売年月日 2016/04/29
JAN 9784844377245

ガザの空の下

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2016/08/22

著者が初めてパレスチナを訪れたのが1998年。それから2015年まで、断続的に何度もパレスチナを訪れている。紛争が起こった時だけでなく、パレスチナの人々の日常をとらえた貴重な記録だ。夢を語っていた人があきらめていく。働いて得たお金を自分の好きなことに使うー日本では多くの人があたり...

著者が初めてパレスチナを訪れたのが1998年。それから2015年まで、断続的に何度もパレスチナを訪れている。紛争が起こった時だけでなく、パレスチナの人々の日常をとらえた貴重な記録だ。夢を語っていた人があきらめていく。働いて得たお金を自分の好きなことに使うー日本では多くの人があたりまえにしていることが許されない日常。イスラエルがパレスチナの人々の人権を踏みにじっているのは明らかなのに何故それが変わることがないのか。私達にできることは…少なくとも関心を持ち続けること、言い続けることだろうか。 パレスチナの人だからよい人ばかりというわけでもなく、最初のほうのインティファーダ場面で写真を撮ろうとする著者に「石を投げるから金をくれ」と言われた、などのエピソードにびっくり(p.32) 「大きくなったら何になりたいの?」という問われた10歳の少女の答えも衝撃的だ(p.92) 緩衝地帯でガラクタ探しをしている子どもが突然銃撃される現場(p.64) 実はイスラム社会で夫は妻に頭があがらなかったり(p.67) イスラエル側で取材をした時に、石が兵士を直撃した時には怒りを覚えた自分に驚く著者(p.143) ホロコーストサバイバーでパレスチナ人へのシンパシーを示している知的なイスラエル人がレバノンにもパレスチナ難民がいるということを知らない現実(p.151) 白燐弾の恐ろしさ(p.227) 2012年のシリアに行った著者が感じた怖さは、日常的な銃撃戦や空爆以上に、「誰も信用できない」という状況だったという(p.256) ドローン攻撃の怖さ(p.269) 以下、はっとした言葉を抜き書き。 "無差別に人を殺すイスラエルこそがテロリストだと彼は吐き捨てた。”(p.56) "「これがおれたちの日常なんだ。いい年をした男たちが何もすることがなく、ただ友人と喋って一日をやり過ごす。それがどれほど苦痛でやりきれないことか、お前には分かるか?」”(p.96) ”イスラエルによる占領という根本的事象を置き去りにしたままつぎ込まれる援助は、占領の固定化以外に何の役にも立たない”(p.110) ”「お前の国では親は子どもに夢を持てと教えるだろう。おれだってそう言ってやりたい。でも、ガザで夢が叶うことは絶対にない。自分の将来を選ぶ権利はパレスチナ人には与えられていないんだ」”(p.220) ”「アメリカも日本もEUも、パレスチナを独立させるために援助をしているんじゃないぞ。独立させないために大金をつぎ込んでるんだ。どれだけ世界がパレスチナを憐れみ、イスラエルを非難しようと、イスラエルの側に立っているという前提は絶対に変わらないんだ」(p.284) ”「シリアやイラクを見てみろ。国はあっても人の暮らしはぐちゃぐちゃじゃないか。あれを見ると、もう国なんてあってもなくても関係ない気がしてきた。おれたちはただ、自由な暮らしが欲しいだけだ。自分の行きたいところに行き、稼いだ金で飯を食い、子どもに小遣いをやる。そんなことが当たり前にできるなら、国籍なんてイスラエルでも、他のどの国でもいい。心の中で自分はパレスチナ人だとおもっていればいいだけだ」(p.286)

Posted by ブクログ

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