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原発プロパガンダ 岩波新書1601
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2016/04/01 |
JAN | 9784004316015 |
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原発プロパガンダ
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商品レビュー
3.7
16件のお客様レビュー
原発推進の広告宣伝の裏側に関する暴露本であり、反原発・脱原発を主張する本、と考えればよいかと。 ただ、元博報堂の社員である著者が電通を攻撃するような部分が多かったり、取り上げているデータが中途半端でご都合主義だったりして、客観性に欠けるので、あくまでも「こういう見方もある」程度で...
原発推進の広告宣伝の裏側に関する暴露本であり、反原発・脱原発を主張する本、と考えればよいかと。 ただ、元博報堂の社員である著者が電通を攻撃するような部分が多かったり、取り上げているデータが中途半端でご都合主義だったりして、客観性に欠けるので、あくまでも「こういう見方もある」程度で捉えるのが健全な気がします。 一次情報が少なく、二次情報に頼っている、という意味でも、信憑性に欠ける印象です。 取り上げる事象は同じだとしても、元電通の社員による内部告発であれば、もっと深く切りこめたのかもしれない、と思いながら読み進めました。 広告代理店の考え方や仕事の進め方を知る上では参考になりましたが、反原発・脱原発の根拠の資料としては内容が薄い(浅くて狭い)ので、その前提で読むのがよいと思います。
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原発プロパガンダ (岩波新書) 本間 龍 先日小泉純一郎元首相の講演会を聞きに行ったのですが、内容の8割くらいが反原発の話でした。その時思ったのは、原子力を営む会社でありながら、自分は原子力に対してスタンスを明らかにできるほど詳しく知らないということでした。 自分の不勉強...
原発プロパガンダ (岩波新書) 本間 龍 先日小泉純一郎元首相の講演会を聞きに行ったのですが、内容の8割くらいが反原発の話でした。その時思ったのは、原子力を営む会社でありながら、自分は原子力に対してスタンスを明らかにできるほど詳しく知らないということでした。 自分の不勉強さを恥じて読み始めた本の一つがこの本です。どうしても原発を生業としてきた東芝としては、原発推進の立場、ポジショントークになってしまいます。一旦批判的な人たちの声も含めてフラットに考えたいなと思っています。 この本の主張は、「安全かどうかわからない原発に対し、安全神話を構築し総括原価方式を使って集めた莫大な原資で大量の広告を撒いてきた。私たち受け手はその広告にどんなバイアスが掛かっているか理解しながら情報を咀嚼するリテラシー力が必要だ」と理解しました。 著者のプロパガンダに関する主張は正しいと思います。それは危険か安全かわからないまま、安全だとして煽動してきたというところまで。本来的に原発が安全なのか危険なのかという議論は避けて危険なモノを安全と言ってきた、という主張に見えるのが残念ではあります。 知らず知らずのうちに安全神話が刷り込まれてきたところがあるなと改めて思いました。 ◯プロパガンダとは ・政治的思惑を伴った広報活動、世界各国で手を替え品を替え用いられてきた。 ◯原子力プロパガンダ ・日本では電通と博報堂が技術を磨き担ってきた。 ・1950年代に原発を国策と定めてから、国民の多数の合意という世論の形成を目指した。 ◯なぜプロパガンダを必要としたか? ・度々の事故と地震国という事実が安全神話を必要とした。 ・年間二百億もの電力会社の巨額の広告費(朝日新聞調べ) ・原発の事故や不祥事の旅に増額して来た。巨額ゆえメディアは原発批判ができなくなる。 ◯資金、関係者 ・原資は総括原価方式による資金 ・自民党、経産省、電力会社…関係者は膨大だが、司令塔は不在で責任の所在も曖昧。 ・民法の立ち上げを開脚時からそれぞれ支援したのが電通で、スポンサー窓口はほぼ独占状態。 ・70年代、原発反対運動をどう抑え込むかを東電と電通が組んで考えていたのとを買いた原子力戦争、執筆した田原氏を圧力をかけて退社に追い込んだ。 ・補助金は町を潤すが、切れると深刻な財政難に陥る。 ◯福島の事故後 ・事故をきっかけにPA(public acceptance)方策の考え方を制定、従来の安全押しから、危険なものを安全に扱ってると論調を変更。 ・福島事故によりプロパガンダ停止、関係各社は一切に過去の広告を削除。自分の言説に責任も誇りもなかったことが明らかになった。 ・事故から2,3年経ち、また広告が復活している。
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2018年7月読了。 あなたが好きなタレントの某さんも、電事連の片棒担ぎ、太鼓持ちかも、という目線を持って厳しく見ないと。 立派に見えるあのお方も「ケツ持ち」のご意向には逆らえない。 それを批判するだけでなく、背後にある力関係にまで注意して物を言うようにしたい。
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