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夜明けの図書館(4)
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夜明けの図書館(4)
¥385
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商品レビュー
4.3
12件のお客様レビュー
蔵書点検(通称「曝書」って初めて聞いた!)の大変さ。詩集の行方。物語の終わりで急にロマンチックな展開に! 亡くなった夫の過去には図書館ネットワークを使ったレファの協力でなんとか見えてきた?キーは十団子。 小桜さんは嘱託職員だったのか。正社員が入ってくるとやっぱり焦るよね。もどかし...
蔵書点検(通称「曝書」って初めて聞いた!)の大変さ。詩集の行方。物語の終わりで急にロマンチックな展開に! 亡くなった夫の過去には図書館ネットワークを使ったレファの協力でなんとか見えてきた?キーは十団子。 小桜さんは嘱託職員だったのか。正社員が入ってくるとやっぱり焦るよね。もどかしさを抱えて探した大津絵。 ディスクレシアの彼の話は、多様性の時代のあり方の象徴のように思えた。
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読書障害。 同級生に、指でなぞりながらゆっくり読む子、いたなぁ。 凄く聞き心地がいい声だったのは覚えてる。
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- ネタバレ
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埜納タオ著『夜明けの図書館4』(双葉社) 2016.5.17第1刷発行 2021.12.23読了 2年目新米司書・葵ひなこがレファレンスサービスで奮闘するお話。 2010年に雑誌『JOURすてきな主婦たち』(双葉社)で連載が始まり、2021年にコミック7巻で完結。 2021年に「Library of the Year 2021」ライブラリアンシップ賞を受賞。 「Library of the Year」は、“良い図書館を良いと言う”を合言葉にかかげ、これからの図書館のあり方を示唆するような先進的な活動を行っている機関に対して、NPO法人「知的資源イニシアティブ」が授与する賞のこと。漫画のための賞ではない。このうち、ライブラリアンシップ賞は、長期的な図書館活動を行ってきた機関に対して贈られる賞で、マンガに授与されるのは異例である。この受賞がきっかけで品切れだった既刊本の増版が行われた。 第13話 蔵書一斉点検 蔵書点検という利用者からは見えない仕事を題材にしたお話。司書養成科目で言えば「情報資源組織論」の部類に入る。分類排列の大切さが身に染みる。数字が似ているラベルの排架ミスに気が付く大野さんのファインプレーに痺れる回だった。 第14話 軒下の小さな希望 レファレンス協同データベースのお話。「情報サービス論」で言うところの相互レファレンスに着目している。インターネット技術の発展により、自館では分からない質問でも他館に問い合わせすれば答えがすぐに見つかる時代である。ただし、頼り切りにならないように、表彰という動機付けによって、司書の専門性を高める工夫を図っている点がレファレンス協同データベースの面白いところだ。 第15話 小桜さんの誇り 4巻ではこの話が一番秀逸だった。同じ職場の同僚同士でも、正規と非正規の待遇差でスタッフ間に対立が生じるのはどこにでもある話であろう。だが、図書館という業界では、ほんの一握りの正規職員(無資格者)と大多数の非正規職員(有資格者)で成立しているという構造上の大きな問題がある。雇用の不安定さは図書館の存続に直結する大問題であり、看過することはできない。「やりがい搾取」のような図書館界の現状に一石を投じる見事な回だった。 第16話 すべての人にすべての本を タイトルはランガナタンの図書館学の五原則から採られている。識字障害を持つ小学生に対する障害者サービスの話であるが、本書ではハンディキャップサービスと言い換えている。確かにマルチメディアDAISYは健常者でも楽しみながら使える図書ツールであり、これを障害者サービスと表現することには違和感を覚える。言葉そのものがバリアとなって利用者を図書館から遠ざける結果となっていやしないか、検討するべきだろう。
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