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蒼氓
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蒼氓

石川達三(著者)

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蒼氓

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 秋田魁新報社
発売年月日 2014/06/01
JAN 9784870203563

商品レビュー

4

7件のお客様レビュー

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2025/01/07

昭和初期の日本からブラジルに移住する移民の話。 ブラジルに豊かな新天地を求めて、日本の貧しい家族たちがブラジル移民となるわけだが、日本を離れる心情が歴史とともに描かれている。 過酷な環境の中で、そうすることでしか貧困から抜け出せないと信じた人が日本の先祖に手を合わせながら日本を離...

昭和初期の日本からブラジルに移住する移民の話。 ブラジルに豊かな新天地を求めて、日本の貧しい家族たちがブラジル移民となるわけだが、日本を離れる心情が歴史とともに描かれている。 過酷な環境の中で、そうすることでしか貧困から抜け出せないと信じた人が日本の先祖に手を合わせながら日本を離れる。 ブラジルに希望を求めて行ったのに、騙されていた。それでも生きるためにただただ働き続ける。頭が下がるという言葉は軽すぎる、そんな思いになりました。「日系ブラジル人」 先祖には相当ご苦労された歴史があったのだ、知らなかった。

Posted by ブクログ

2022/11/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

貧困からブラジルへと移住を決意した人々の姿を描いた、第1回芥川賞受賞作。神戸の収容所から乗船・出航までの「蒼氓」、航行中の「南海航路」、リオデジャネイロに到着し新生活が始まるまでの「声無き民」の本篇全3部と、受賞時の本作評や作者の略歴を収録。 産まれ育った“くに”を捨てて移住を決めた人々の、航海や現地生活に対する不安と期待を漠然と抱えて過ごす様がリアルだ。初対面ながら同じ境遇の者どうし意気投合し友情を育む移民と、その実情を知りながら職務として半ば割り切っている監督たち。夢見る者、胸算用する者、嘆く者、揉める者、病気に苦しむ者、出入国できない者……。所謂お当番回のような場面は無くとも彼らひとりひとりの人物が描けていて、その悲喜交々に共感し寄り添える。 読み進めているうちに、中島みゆきの「離郷の歌」がよぎった。だがこの歌が帰郷を予感させる内容であるのに対して、本作の人々は二度と故郷に戻らぬ・戻れぬと予感している。 社会と人間とを真っ直ぐに捉えた文学性と、読み物として飽きさせないエンタメ性とを兼ね備えた素晴らしい作品。日本の小説では久しぶりに読み応えがあった。

Posted by ブクログ

2022/07/23

第一回芥川賞 3回目の読書 1930年当時貧困者に憧れのブラジル移民に行く時の話、当時の日本の状況と移民希望者の心境が分かりるのは面白く、初めての芥川賞受賞も納得出来るが、出発までの話で終わり、期待していたその後の話が無いので盛り上がりに欠ける。その分減点で★3

Posted by ブクログ