福島のお母さん、聞かせて、その小さな声を

棚澤明子(著者)

• 販売会社／発売会社: 彩流社
• 発売年月日: 2016/03/01
• JAN: 9784779122217

商品レビュー

2020/12/24

[あらすじ]
ずっと語れなかったことも、今なら少しずつ言葉にできる。ひとりの母親が等身大で聞き取ったそれぞれの福島、あのときとその後。

[目次]
１　自然豊かな土地に憧れ、福島での子育てを楽しんでいたお母さん（藤原麻里子さん）
２　福島に帰還し、自ら除染に取り組んだお母さん（斎藤由香さん）
３　娘２人のみを県外進学という形で避難させたお母さん（大橋さらさん）
４　母子避難した先でアイデンティティの喪失に悩んだお母さん（渡辺ひとみさん）
５　避難先の京都で、避難者と支援者をつなぐ活動に励むお母さん（西山祐子さん）
６　福島市の行政機関で働き続けるお母さん（山本智恵子さん）
７　避難先の東京で双子を出産した４児のお母さん（川村若菜さん）
８　原発から５０キロ、川俣町で保養の自主企画に携わるお母さん（森田由紀恵さん）
９　原発賠償京都訴訟原告団を率いるお母さん（福島敦子さん）
１０　震災での経験を歌に託したシンガー（笹木ゆかりさん）

2016/03/29

この本はインタビュー集です。
思想や啓蒙を喚起する目的はありません。

３・１１原発事故後の「今を生きる」１０人のお母さんと、１人のお母さんとしてのライターとの語らいが綴られています。
率直で素直な内容は、思いの外すんなりと読了できました。
そしてその分、一言ひとことに詰まっている様々が伝わってきた気がします。