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妄想と強迫 フランス世紀末短編集
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妄想と強迫 フランス世紀末短編集

エドゥアール・デュジャルダン(著者), 萩原茂久(訳者)

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妄想と強迫 フランス世紀末短編集

定価 ¥2,200

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 彩流社
発売年月日 2016/04/21
JAN 9784779122279

妄想と強迫

¥1,980

商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

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2020/01/08

13作から成る短編集。物語というよりは、ある思念、想念の幻影をずっと追っていくような、抽象的な作品。中でも『地獄』は書かれた時代を色濃く反映しているように思う。無神論、科学の台頭、フロイト等の登場により解き明かされる人間の内面、下される精神の病理。作品の中では皆、狂気を、自分が正...

13作から成る短編集。物語というよりは、ある思念、想念の幻影をずっと追っていくような、抽象的な作品。中でも『地獄』は書かれた時代を色濃く反映しているように思う。無神論、科学の台頭、フロイト等の登場により解き明かされる人間の内面、下される精神の病理。作品の中では皆、狂気を、自分が正気を失うことを恐れている。そして過ぎ去ったはずの狂気でさえ、恐れ、己の気の確かさを疑う。科学や医学が発達するにつれて、魔法や魔術、人知を超えた力、神というもの達が脇へ追いやられてしまった。今やその座にあるのは常人には理解しえない狂気だけだ。人の狂気が全て白日の元に晒され、解明された暁には何が人を支配するのだろう?神も狂気も持たなくなった人間は最早人間ではない気がするのだが。

Posted by ブクログ

2016/08/04

13の短篇からなる小説。 題名に惹かれて購入。 内容は、いかにも(?)フランス文学と言った感じの抽象的な味わい。 しかし、描かれているのは、「内的独白」ともいうべき内容で、「妄想と強迫観念に追いつめられる精神」(帯より)であり、少し重い。 抽象的な描き方なので、一読しただ...

13の短篇からなる小説。 題名に惹かれて購入。 内容は、いかにも(?)フランス文学と言った感じの抽象的な味わい。 しかし、描かれているのは、「内的独白」ともいうべき内容で、「妄想と強迫観念に追いつめられる精神」(帯より)であり、少し重い。 抽象的な描き方なので、一読しただけでは、物語の本質は味わえないと思う。 いくつかの短篇は気に入って、何回か読み治した。

Posted by ブクログ

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