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昔の茶の湯 今の茶の湯
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 淡交社 |
発売年月日 | 1985/11/19 |
JAN | 9784473009227 |
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昔の茶の湯 今の茶の湯
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商品レビュー
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講演の記録を起こしたものだそうだが、とにかく面白い。こんな前から熊倉さん面白い本書いてたんだなぁ。もちろん最近の研究結果で明らかになったことと異なる点もあるが。茶の伝来ぐらいからサッと始まって利休の話。日本の伝統文化よ2つの流れとして利休と秀吉、桂離宮と東照宮と分けがちだが、利休...
講演の記録を起こしたものだそうだが、とにかく面白い。こんな前から熊倉さん面白い本書いてたんだなぁ。もちろん最近の研究結果で明らかになったことと異なる点もあるが。茶の伝来ぐらいからサッと始まって利休の話。日本の伝統文化よ2つの流れとして利休と秀吉、桂離宮と東照宮と分けがちだが、利休の中にも黄金があったという。下剋上の美が秀吉と利休の対立の要因という考えについて説明。やつしの美がわび茶のもと。日本人と結界の話で、人の前を通るときの手刀は結界ではないか。かぶきものは戦国乱世が終わって時代に遅れてしまった人々、古田織部はいきすぎてしまった。遠州の綺麗さびはかぶかない、華奢。遠州が多く使った掛物は禅僧の墨跡。書院茶と王朝文化を取り入れた。中興名物は遠州がえらんだものではないが、遠州好みの道具を中心にのちにつけられた名前。宗旦四天王と三千家の対立で、血脈と正統の争い。江戸時代の遊芸の茶の湯と批判。近代数奇者の名器保護への貢献と道具の枯渇が遠州の時代と似ていること。明治後半の茶の湯の大衆化。田中仙樵の流儀の否定と大日本茶道学会。茶の湯の本が出版され、知識人が関心を持つ昭和初期の茶の湯。家元制度の考察で、完全相伝性から不完全相伝性に移行することで家元制度が完成されたこと、封建遺制と思われたら家元制度も調書があるから残っていること、柳宗悦の茶道批判と箱書否定、俳句がプロと素人で作品が区別できないなら第二芸術であるという桑原武夫の主張、そして年功序列制と家元制度の親和性、能力によって人間が差別されるのは間違いという、サンデルの最近の本とも通じるような話。
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