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通勤の社会史 毎日5億人が通勤する理由 ヒストリカル・スタディーズ17
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 太田出版 |
| 発売年月日 | 2016/04/06 |
| JAN | 9784778315108 |
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通勤の社会史
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通勤の社会史
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商品レビュー
3.3
5件のお客様レビュー
通勤から見た社会の変容。産業やライフスタイル、人の感情や行動の変化、街などヨーロッパやアメリカ、日本などの事例を交えて共感度の高い一冊。通勤しながら読むと納得度が増す
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通勤の歴史を総ざらいできた。P317では『将来、働く必要がなくなったり、致命的な感染症が世界規模で流行すれば、人と接することが時代遅れの活動になるのかもしれない』と新型コロナウイルス感染症後の通勤についても触れていて先見の明があると感じた。
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通勤はいまでこそ日常的な活動ではあるが、かつては紛れもなく革新的な行為だった。それは過去との決別を意味し、新たなライフスタイルの扉を開く鍵でもあった。通勤の短い歴史の大半において、人々はそれを良きものと考えてきた。概して通勤は苦行というよりもむしろ憧れの対象とみなされてきたようで、地球規模で言えば現代もそうだ。 ヴィクトリア朝時代、最初の鉄道ブーム期に始まった通勤という活動は、移動の自由を象徴し、その自由をつかもうと挑戦した勇気ある人々に新たな地平線を望ませてくれた。(p.14) 1900年ごろまでには、列車でらえ乗合馬車であれ地下鉄であれ、それらを利用した“通勤”問いう行為が、ロンドンとその周辺、半径50キロ圏内の地域を変貌させていた。最初は裕福な層が、次には中産階級が郊外へと逃げ、それまでは野原だった場所に広大な定住地を生みだした。職場と家庭の分離、そしてそれらをつなぐ通勤が、英国社会の中産階級の新たな慣習となった。こうした変化のスピードは、そこに関わった人々をも驚かせ、その結果は嘆かわしいものとされた。(p.63) 自転車通勤は数が最も増えているというだけでなく、通勤に関して最も肯定的な考えを持つ人々でもある。彼らは、日々、職場に行き来するための無為の時間を、活力を得られる有効な時間として利用し、それを自分でコントロールできると感じている。自転車通勤をする動機を調査したところ、彼らがそれを楽しむ原因が明らかになった。自転車に乗ると(多幸感をもたらすという神経伝達物質)エンドルフィンが放出され、さらには環境に寄与する喜びが湧き出てくるのだ。(p.174) 屋根に登る人々の無謀さも、先に述べた「集団的強靭性」の一種かもしれない。この場合、人々が結束して立ち向かおうとしている脅威とは、彼らの行動を規制しようとして鉄道会社が打ち出してくる対策だ。程度の差はあれ、鉄道運営者を敵視する傾向は、どこの通勤客にも共通しているように思われる。(p.198) 強制されなくても人が通勤を続ける理由はいくつか挙げられる。通勤には職場と家庭生活を切り離す効果があるのだ。職場でも家庭でも、実際に顔を見せてその場にいることが重要で、私たちはそうしたことを必要としない生物へと進化しないかぎり、また、狩猟採集本能がなくならないかぎり、労働の場と休息の場を往復するための移動手段はなくならないだろう。(p.316) 従来、通勤の動機は別の場所へ行って利益を得ることであり、移動手段そのものにはなんの利点もないと考えられていたが、最近では移動中に行う活動と移動行為そのものにも意義があることが明らかになってきた。通勤中は無為の時間ではなく、通勤者は携帯できるさまざまな楽しみを貪欲に求めてきた。通勤車両内は、携帯電話などの新製品や新たなコミュニケーション・ツールが社会に広く浸透する前の“実験の場“ともなっている。(p.348)
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