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V.(上)

トマス・ピンチョン(著者), 三宅卓雄(訳者), 伊藤貞基(訳者), 中川ゆきこ(訳者), 広瀬英一(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 国書刊行会
発売年月日 1989/07/25
JAN 9784336024466

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商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

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2025/11/02

評価を★いくつにするか大変迷った。 何故なら、本書を一読して「理解できた」とはとても言い難いから。 書いてあることは分かる・・・というか目の前で繰り広げられている情景はありありとイメージできる。迫力のある文体だ。 でも「いま何でこの話してるんだ?」という疑問がなかなか最後まで繋が...

評価を★いくつにするか大変迷った。 何故なら、本書を一読して「理解できた」とはとても言い難いから。 書いてあることは分かる・・・というか目の前で繰り広げられている情景はありありとイメージできる。迫力のある文体だ。 でも「いま何でこの話してるんだ?」という疑問がなかなか最後まで繋がらないままであった。 さて、本書は二つの大きな構造をもって語られる。 一つは(本作品における)アメリカ東海岸を舞台に、"ダメ男"プロフェインを主人公に繰り広げられる、単なるどんちゃん騒ぎなのか現代の神話なのか、よく分からないが、とにかく彼の遍歴を中心に物語が進行する。 もう一つの筋は、そのプロフェインの物語に入り込んできたステンシルなる人物が追う「V」という女にまつわる話である。こちらは、主に過去の出来事として語られ、時代や場所があちこちに飛んでいく。 「V」にまつわる話の数々は、明確に「V」とされる人物の存在が明かされているわけではない。また、世界を破滅に追いやる影の存在としての「V」の活動は、影の存在ゆえに当然にあからさまなものとしては描かれない。なんともずっと曖昧なのである。 ようやく、これらの話に登場するいくつかの人物が「ひょっとして同一人物なのでは」と気づくことが出来たのはさて、下巻に入ってからだったろうか・・・。 次に難しいのが、プロフェインの(物語の)存在である。 彼および彼の物語が一体「V」とどうかかわっているのか。ステンシルと行動をともにするのも最後の最後くらいなもので(しかも結局割とすぐに別行動となる)、ずーーーっと解せないままであった。 解説を読んで、なるほどそういう解釈なのか、とも思ったが、これは私にはなかなか難しかった。 さて、では読んでいて面白くなかったかというと、これが結局途中で読む手をおくことが出来なかったのだから、面白かった・・・ということになるであろう。 あまりに大量に登場する人物それぞれに、圧倒的なリアリティというか存在感があり、彼らの会話も、目の前で展開される情景も非常に説得的。「V」にまつわる物語では様々な世界史的な事件を背景においているため、常に緊迫感がみなぎり、読者を飽きさせない。 よく分からなくても一気に読ませる。 分からないなりにも、もちろん100%全く分からなかったわけではないので、読みながら「ひょっとして、これは・・・?」と推理しながら読むこともできる。 そこが楽しめた要因かなと。 解説を読むと、そこに示されたアウトラインをもとに、メモ片手に改めて読み直したくなるが、積読があまりに多いため、死蔵してきたピンチョンの他の作品を読むことで、作者世界の理解に努めることにする。笑

Posted by ブクログ

2011/05/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ピンチョン読むの5作目。にしてついにデビュー作。これ……衝撃的に面白い!フツーにエンターテインメント作品として面白い!マクガフィンをメタ的に使っているのがピンチョンらしいなと思うんだけど、というか、メタ的であれ、明確なマクガフィンを使っている辺りがデビュー作っぽい初々しさを感じたりするわけで、って、そういう風な気持ちにさせてしまうピンチョンすげーわ。早く一巡して2周目に挑みたい気分です。すでに。

Posted by ブクログ

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