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性と日本人 日本人の歴史4
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1980/02/25 |
JAN | 9784061425347 |
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性と日本人
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いつの時代も人が意識するものがある。それは性だ。思春期になると男女ともに性を意識する。異性の場合もあれば同性もあれば両方の場合もある。 宮中女官の自由な性では驚くことがある。それは、奈良時代のことだ。奈良の都、平城京で残業に名を借りた性の遊びがあった。 当時の...
いつの時代も人が意識するものがある。それは性だ。思春期になると男女ともに性を意識する。異性の場合もあれば同性もあれば両方の場合もある。 宮中女官の自由な性では驚くことがある。それは、奈良時代のことだ。奈良の都、平城京で残業に名を借りた性の遊びがあった。 当時の勤務形態は、半日出勤だった。午前8時に出掛けて、執務はほぼ昼に終わる。午後はプライベート・タイムだったと言うからビックリ。 さらに驚くのは、残業にかこつけて宮廷内で官吏の遊びが始まる。宮殿は広く、身分の高い人間以外は中に入れない。 そうなると、高級官吏の中にはよからぬことを考えるものが出て、性に不満を持つ女性たちが、そういう男たちの相手をしたそうだ。 今の時代なら、「文春砲」、「フライデー」、「ワイドショー」、「まとめサイト」で集中砲火を浴びる。いい訳でないが、奈良時代はおおらかな時代だな。 男女関係の基本は性の結合と述べている。「つながるコミュニケーション」がない男女関係が話題になるのは今の時代くらいなものか。 「古事記」や「日本書紀」の神話に、国生みの神話が登場する。交わりが有り、生命や魂を持つ国が誕生する。 「色」に性的な意味をこめて使い出したのは日本だ。西洋のエロティシズムとは違う、広い概念を持っている。「色」を性と結びつけたのは中世以後だ。江戸時代になると、「色」は性を表現して、意味を性に集約してしまったそうだ。 性がおおらかだった時代が長い日本なので、春画、神社のまつり、古代遺跡の遺物など性にまつわるものが多い。 見方によると、本来の日本人の性意識は、素朴原始的にみえて、案外、近代的なものに通じる点があったといえると述べている。 日本人と性に対する興味深い話が載っていて面白かったなあ。
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