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まともな家の子供はいない ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2016/03/01 |
JAN | 9784480433374 |
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まともな家の子供はいない
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まともな家の子供はいない
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商品レビュー
3.3
21件のお客様レビュー
2ヶ月近く前に読み終わったけれど、物語中の何気ない情景を断片的に思い出せる。 図書館の駐輪場とか、激安の甘いシュークリームを売っている昔ながらのお菓子屋とか、真夏の団地の公園のベンチとか。 中学生って大変。 自分で自分がいる場所を選べないというか、選択肢が極端に少ない。 今いる...
2ヶ月近く前に読み終わったけれど、物語中の何気ない情景を断片的に思い出せる。 図書館の駐輪場とか、激安の甘いシュークリームを売っている昔ながらのお菓子屋とか、真夏の団地の公園のベンチとか。 中学生って大変。 自分で自分がいる場所を選べないというか、選択肢が極端に少ない。 今いる場所の居心地が良ければいいけれど、そうじゃなくても永遠に近い時間耐え続けないといけない。
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緩やかに気怠く過ぎる8月の気配に懐かしくなる。でもこの街には澱みのようなもののほうが多い。「宿題の写しを集める」という中学生にとっては致命的な問題でもある1つのミッションが中心に据えられながらも、その周縁にある「大人の事情」はなかなかに複雑かつ子どもにとってはグロテスクですらある...
緩やかに気怠く過ぎる8月の気配に懐かしくなる。でもこの街には澱みのようなもののほうが多い。「宿題の写しを集める」という中学生にとっては致命的な問題でもある1つのミッションが中心に据えられながらも、その周縁にある「大人の事情」はなかなかに複雑かつ子どもにとってはグロテスクですらある。当の本人たちの心情がそれほど詳細に劇的に語られる訳ではないから淡々と読めてしまうけど、やっぱりだいぶしんどい家庭が多かった。セキコの家庭はひとまずは持ち堪えた感があるけど、室田・片山家はどうだろう。 登場人物の中学生たちの、どこか達観し諦観しているからこそできるような飄々とした振る舞いと、表紙の絵柄とが相まって、ほのぼのとした物語かと思ったが大間違い。薄っすらと胸にムカつきが残るようなものであった。
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父親が«働かない»という状態の主人公のセキコ もうすぐ受験なのに、こういう父親がいたらそりゃ、終始むかつくし家以外に居場所を求めてうろつくだろうなと思う 母親と妹が父親に対してそんなに怒っておらず、家の中に味方がいない気がするのもまたしんどい 自分が思春期の頃の、何か分からないけ...
父親が«働かない»という状態の主人公のセキコ もうすぐ受験なのに、こういう父親がいたらそりゃ、終始むかつくし家以外に居場所を求めてうろつくだろうなと思う 母親と妹が父親に対してそんなに怒っておらず、家の中に味方がいない気がするのもまたしんどい 自分が思春期の頃の、何か分からないけどずっと何か思いつめたようにイラついていたのをまざまざと思い出した この年代って、何だかずっとあらゆることに怒っているよな それにしても、まともってなんだろうとずっと考えながら読んでいた 出てくる子どもたち、誰も彼も別にいわゆるまともな家は出てこないのだ まともっていうのは何というかただの幻想で、何かあるのがフツーの家なのかもな もう一つ、セキコと塾が同じの室田いつみを主人公にした「サバイブ」もヒリヒリしていてまさにいつみにとってのサバイブな話だった これからお祈りに~でも思ったけど、津村先生はこの年代のどうにもならない怒りや鬱屈した感情を描き出すのがものすごくリアルで上手いなあと思う 津村先生の本は面白いな~
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