伊良湖岬 プラスワンの犯罪 祥伝社文庫

西村京太郎(著者)

• 販売会社／発売会社: 祥伝社
• 発売年月日: 2016/03/11
• JAN: 9784396341879

商品レビュー

2016/09/25

○伊良湖岬周辺とレーザー光線機械会社での息詰まる攻防、十津川警部シリーズ。
十津川警部はある日、捜査本部に昔の同級生・野中が死去したという連絡が入った。なんでもプロカメラマンだったと見えて、奥さんが個展を開くのだという。亀井と向かった十津川は、ある写真に目を留める。
それは、埼玉県知事選挙の立候補者狙撃事件、並びにＮ重工社長狙撃事件の犯人で、元自衛隊員の水沼が、サーファーとして写っていたからだった。

十津川は早速、その写真が撮られたとみられる愛知県伊良湖岬に向かう。
なかなか水沼の消息がつかめないでいると、さらに東京でサラ金会社用車狙撃事件が起こり、線条痕が水沼の銃と一致する。殺された望月は南紀白浜に言っていたことが分かり、消息を確かめてみると、どうやらフェリーや船などで伊良湖岬に異動したのではという推測が・・・
そして、次に狙いを定めるのはレーザー光線の機械を作っている会社だと考え、その社長らを警護するが・・・

少し次に狙いを定めるジャンルを特定するくだりはご都合主義というか、雑だったのと、めちゃめちゃ強力なレーザー光線を作る会社にしてはやや警護がそもそも薄すぎたのではということも感じる。
レーザー光線機械の会社周辺での戦いは緊迫感が伝わってくる。
政界関係者の太田垣がどういう風にかかわってくるかもやや状況が見えず薄い。