むすんでひらいて おばあちゃんの南部せんべい物語

小松シキ(著者)

• 販売会社／発売会社: IBCビジョン
• 発売年月日: 1993/03/02
• JAN: 9784900691056

商品レビュー

2014/10/20

日本のチベットといわれた岩手の中でも二戸地方は冬はとりわけ厳しく、十一月の声を聞くとシベリアからの季節風が強まり、太陽を見ない日が来る日も来る日も続きます　頭では分かっていても、理屈ではそう思っても、涙は少しも止まらないのです　二戸の夏は短すぎるのです。その上、長雨や低温との果てしなき戦い。どうしても、天気に頼ることの多い、いわば神を頼むのが農業の宿命といえるでしょう　戦争のさなかで、人の心はすさんでゆくばかりの時代でも、見ず知らずの自分にこれは土優しくしてくれる人がいるとは！私は清冽な泉を飲んだ思いがしました　本当の商人道を一筋に歩んで来られた人には、神々しいまでの魂がある

2013/04/20

南部せんべい磐手屋創業者小松シキさんの自伝。
幼少の頃、なんて不幸な悲しい人生を送ってられたのだろうってまず今の時代には考えられない毎日だったのでしょう。苦労というよりそれ以前のものでしょうがそういう窮地を跳ね返してこの磐手屋があるにちがいない。シキさんの持ち前の負けず嫌いとバイタリティーもあるのでしょうが磐手屋創業のきっかけとなったせんべい焼きがたまたま手にはいったという偶然も見逃せない。苦労や不幸に見舞われやっと巡ってきた強運。そして旦那さんも立派な人だし息子さんたちも後を継いで益々磐手屋は発展すると思う。優しい人柄も伺えた。
磐手屋の南部せんべいは時々カタログ販売で取り寄せて貰ってますが美味しいです。実は先程までボリボリかじりながら読んでました。

2013/04/13

大好きなせんべい屋さんの創業者の自伝。本があるのは知っていて、読みたいなぁと思っていたところ、せんべいのカタログに希望者にプレゼントと書かれていて、即希望(^o^)/ 頑固で負けず嫌いなシキちゃんの苦労話に涙(ToT)でも、お茶目で可愛らしいところもあって、暗くならず楽しく読み終えた(^^)♪